事業所のある風景

2016年5月16日

民医連事業所のある風景 広島/広島共立病院 “総合力”で地域のいのちを守る

「地域に自分たちの病院を」

 広島共立病院は、広島市安佐南区で唯一の総合的機能を有する病院です。
 設立前には、安佐地区(安佐南区、安佐北区)には公的病院も総合病院もなく、救急時もベッドがなく、深刻な状況でした。そのようななか、「地域に自分たちの病院をつくろう」ということで、1977年に設立しました。
 その後1987年に救急病棟、2004年に回復期リハビリテーション病棟を増築し、急性期から回復期までの医療を提供する施設体系を整えてきました。
 そして、2014年9月の新築移転を機に緩和ケア病棟を新設し、さらに、救急・災害・外来・検査・手術・健診に対応する設備を拡充し、病院機能の向上を図り、現在は186床(急性期DPC対象123床、回復期リハビリテーション44床、緩和ケア19床)の病院です。

地域の医療機関との連携を強めて

 日常診療では、急性期医療・回復期リハビリテーション・緩和ケア・健康増進を4本柱として積極的に推進しています。そして地域の医療機関との連携を強め、地域の方々が保健・医療・介護・福祉を円滑に受けられるようにサポートしていきます。

無差別平等の地域包括ケアシステムの構築を

 新病院移転後、広島土砂災害の避難所として提供していた旧病院は、一昨年末避難所が閉鎖されその役目を終え、もともと予定していた旧病院活用の整備をすすめてきました。地域包括ケアシステムに直接参加する事業展開として、2004年に増設した北館(旧東館)の1階には、健康増進・疾病予防のためのメディカルフィットネス共立を移転し、2階には、37床の短期入所施設(ショートステイ)を開設。3階には、短時間通所リハビリテーション(短時間デイケア)を開設しました。
 超高齢化社会の進行と人口減少に対峙するための医療提供体制が大きく変化しています。
 私たちは、地域の人々のためになっているか、人権は守られているか、を意識して、無差別平等の地域包括ケアシステムを構築していきたいと思います。
広島共立病院 事務長 岡野 克吉)

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