各地のとりくみ

2016年5月31日

戦争させない

「戦争は二度とごめん」 北海道・札幌西・手稲健康友の会

genki296_41_01 二〇〇〇万筆という今までに聞いたことのない署名運動が全国ですすんでいます。当友の会も目標を達成するため、医師・職員とともに奮闘しています。
 勤医協札幌西区病院では外来患者さんに署名をお願いすると、「三男が自衛隊の本部にいます。電話でこれから大変なことになると言っていて不安です。がんばって」「戦争は二度とごめんだ。父は小石になって帰ってきた」「憲法は変えてはだめです」など、たくさんの声とともに署名が集まります。
 目標に向けてあと一カ月あまりですが、いろんな手立てを考えてがんばろうと思っています。
(坂野悠紀子通信員)

廃止に向けて地元から 宮城・大崎健康福祉友の会

 三月一九日、憲法改悪反対大崎共同センターの宣伝と署名活動をおこないました。今回は当友の会を含む五団体から一三人が参加。一時間半ほどの行動でしたが、九七筆の署名を集めました。
 署名をしてくれた方の「終戦後、満州から家族四人で引き揚げてきました。その後、石巻に居を構えましたが五年前の津波で流されてしまいました。二度の大きな困難を乗り越え、今ようやく安心して住まいを構えました。ですから戦争は絶対だめです。家族をみんな不幸にします」との言葉が印象的でした。また、中学生くらいの女の子は「おばあちゃんとお兄ちゃんもいるので、署名してもらうから」と協力してくれました。
 四月三〇日には小林節さんを迎えて「安保法制廃止を求める大崎大集会」を開催しました。「日本の夜明けはこの大崎から」の気概で友の会も全力を挙げています。
(近江寿通信員)

語り部の言葉を受け継ぐ 奈良・平和会健康友の会

 憲法学習運動のシリーズ企画として、平和会教育委員会と当友の会の共催で「第一回戦争体験を聴く会」を開催しました。
 語り部は八五歳の友の会員で、五歳で家族とともに満州(中国東北部)に渡った引揚げ体験者です。終戦時のソ連軍侵攻による逃避行の最中に父は自決、妹と母は病死、三歳の弟は現地の中国人に託して、残った姉弟だけで生き抜いたと語りました。
 参加者からは「戦争がいかに残酷で無意味であるかを痛切に感じた」との感想が寄せられました。戦争の記憶を風化させず継承するために残された時間は多くありません。「戦争に大儀なし」との語り部の言葉を、確かに受け取りました。
(森駿志)

いつでも元気 2016.6 No.296

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