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2016年5月31日

5万人が「戦争法廃止」 5.3憲法集会 統一署名1200万人を突破

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 5月3日の憲法記念日を中心に、全国100カ所以上で「戦争法廃止」と「憲法を守ろう」と呼びかける集会がありました。東京・有明防災公園では中央団体による「平和といのちと人権を!5.3憲法集会」がおこなわれ5万人が参加。「戦争法の廃止を求める2000万人統一署名」は1200万人を突破しました。

壇上で手を取り合う4野党の党首

壇上で手を取り合う4野党の党首

 全日本民医連も実行委員会に参加する広範な団体が共催。昨年も横浜で同様の共闘集会がおこなわれて3万人が集まり、集会をきっかけに野党共闘が大きく前進しました。今年7月の参院選では32の1人区のうち既に20区で統一候補が実現しています。
 集会には岡田克也(民進)、志位和夫(共産)、吉田忠智(社民)、小沢一郎(生活)と、野党4党の党首がそろって参加。手を取り合い、「参院選で勝利し戦争法廃止と立憲主義を取り戻そう」と訴えました。
 壇上で2000万人統一署名の集計結果を発表。横断幕で1200万人を突破したことが報告されると大きな拍手が。医療生協さいたまは4万筆を集めました。法人まちづくり推進課の保土田毅さんは「ここ10数年では最も多い。歯科診療所ではすべての患者さんに訴えるなど、職場の頑張りが光ります」と話します。
 第17代高校生平和大使の白鳥亜美さん、辺野古基金共同代表の菅原文子さん、ジャーナリストのむのたけじさんらが挨拶。白鳥さんは「私たちは戦争体験者の生の声を聞くことができる最後の世代。18歳選挙権を活かし行動を起こしたい」と語りました。
 リレートークでは辺野古新基地、福島の被災地、労働法制、TPP、子どもの貧困など、各種課題にとりくむ団体代表が憲法の条文と結び付けて訴えました。SEALDsの奥田愛基さんが5万人とともに「憲法守れ」「みんなの暮らしに税金使え」とコール。
 関東各地の共同組織も参加。三多摩健康友の会青梅奥多摩支部(東京)の井上セツさん(77)は、戦争中に自宅近くの山にB29が墜落した様子を今も鮮明に覚えています。「息子3人と孫3人がいる。安倍政権の暴走で次の世代が心配。平和憲法を手渡したい」と話します。
 江戸川健康友の会(東京)は、29人が紺色の法被を着て参加。事務局長の黒木武義さんは「憲法が戦後最大の危機に瀕している。引き続き戦争法廃止の署名を集める」と言います。同会も参加する戦争をなくす江戸川の会は、5月24日に戦争法廃止を求める集会を開きます。「総がかり行動の“江戸川区版”。参院選に向け、今度は地元で世論づくりをしていきたい」と意気込みました。

文・新井健治(編集部)/写真・野田雅也

いつでも元気 2016.6 No.296

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