■副作用モニター情報(324) |
全日本民医連薬剤委員会 |
間質性肺炎を起こす薬剤に注意を
〜「息切れ」「咳」「発熱」症状を見落とさないよう
「副作用モニター」に報告される重篤な副作用のひとつに、薬剤性間質性肺炎があります。2008年度から09年の上半期までに24件の報告が寄せられました。
被疑薬として報告されたのは、パクリタキセル3件を含む抗がん剤関係が9件、抗不整脈用剤アミオダロンが3件、抗リウマチ剤のメトトレキサートが4件、柴苓湯・柴胡桂枝乾姜湯など漢方製剤(小柴胡湯と同様「黄芩」を含有)が2件、PIPCやSBT/ABPCなど抗生剤が3件、ほかインターフェロン製剤、ランソプラゾール、被疑薬が特定できない症例が各1件でした。
発症までの期間は、抗がん剤やメトトレキサートなどは数カ月から数年後、抗生剤は数日後、漢方製剤は約1カ月程度、という差がみられました。抗癌剤では2週間や6週間など早期の症例もあり予測は困難です。厚労省重篤副作用マニュアルでは、ゲフィチニブは2〜4週間以内に見られることが多いとの記載があり、厳重な注意が必要です。
アミオダロンについては15日後、約1年後、不明とバラツキがありました。
発症機序には、(1)抗がん剤などの細胞毒性によるもの(数週間から数年で遅く発症する)、(2)アレルギー反応によるもの(1〜2週間の早期に発症する)、があると考えられています。
肺胞壁に炎症が起きている程度の初期では、原因薬剤の中止とステロイドパルス療法などの適切な治療で治まりますが、間質の繊維化が起こると肺胞が破壊され、治療が困難になるので、早期発見が不可欠です。
まれに総合感冒剤などの市販の医薬品でもみられます。この副作用を引き起こす恐れのある薬剤を服用中の患者には、注意をうながす必要があります。「から咳」、「発熱」などの症状が見られたり、坂や階段の昇降時や労作時の「息切れ」や「息苦しさ」が持続する場合も、早期に薬局・主治医に連絡・相談するよう伝えておくことが大切です。
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