■副作用モニター情報(328) |
全日本民医連薬剤委員会 |
チャンピックス(禁煙補助薬)の副作用
当副作用モニターに、チャンピックスの副作用は現在まで24件報告されています。内訳は、消化器系症状が20件(主に嘔気で、ほか便秘、口内炎)、悪夢など精神神経症状が9件、頭痛3件でした(重複あり)。精神神経症状には、高齢者で意識消失を起こした例、基礎に精神疾患のある患者で悪夢・幻覚の起きた例がありました。
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【症例1】悪夢・幻覚が出現した例
30代男性。現病歴に解離性障害があり、精神科医師から「慎重投与」との指示があった。禁煙希望でチャンピックスのスターターキットを服用開始した。4日目に0.5mgを1日2回投与に増量したところ、悪夢が出現。7日目に各1mgを1日2回投与に増量。11日目に悪夢と夜間の幻覚・幻聴が出現。「サラリーマンや女の子が見える」と訴えた。14日目には、本人が「悪夢、幻覚はあるが慣れてきた」と言い、禁煙の意思もあるため、そのままの量を継続。21日目に、精神科医師から「チャンピックスによる錯覚が出ており、服用が不利益をもたらしている」と指摘された。本人は気になっていないようすだったが、喫煙が1日30本で、禁煙効果も出ていないため、チャンピックスは中止し、ニコチネルTTSに変更した。
【症例2】意識消失が出現した例
70代後半男性。喫煙は普段1日30本。チャンピックス開始2週後に風呂で転倒(1mgを1日2回服用中)、しばらく痛みのため寝ていた。この時、喫煙は1日10本で、他人が吸っていると自分も吸ってしまう状態。4週後は、喫煙1日5〜6本に減り、立ちくらみはなし。6週後、喫煙は1日12〜13本に増加。風呂場で3〜4回意識消失があり、投与中止した。8週以降に意識消失は起きていない。
【症例3】意欲低下・落ち着かない・不眠・悪夢が出現した例
50代女性。チャンピックス開始4週後に不眠を訴える(この時1日量2mg)。5週後に、悪夢・意欲低下が見られ、日中も落ち着かないと訴えた。同薬を1日量0.75mgに減量。その1カ月半後、不眠・悪夢・意欲低下・落ち着かないという症状は改善。服用を継続し、症状はなく投与を終了した。
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これまで報告された副作用の多くは、1日量を1mgまたは2mgに増量した後に発現しています。患者に対し、増量時の副作用について説明が必要です。 |