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いつでも元気 2006.11 No.181

診療明細書って?/友の会と合同で説明懇談会/京都民医連中央病院・太子道診療所/医療 や 検査 どんな内容か/保険点数と合わせて示す

保険診療を守る力にも

“一度はもらってほしいね”

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これが診療明細書

 京都民医連中央病院と太子道診療所ではことし六月から、希望者に診療明細書を発行しています。八月二九日、京都中・右京健康友の会は、病院・診療所と合同で「診療明細書」説明懇談会を開きました。

スーパーのレシートと同じ

 京都中・右京健康友の会は、『いつでも元気』に懇談会のチラシを七〇〇枚折り込んで宣伝し、当日を迎えました。会場となった洛西保育園ホールは、六二人の参加者でいっぱい。京都民医連中央病院の吉中丈志院長は、こう話しかけます。
 「スーパーでもコンビニでもレシートをもらうでしょう? 何を買ったか一品一品書いてある。でも病院では、そんなに詳しいのはもらったことはないはずです」
 診療明細書は、患者の受けた医療を保険点数とともに示したもの。どんな医療行為を受け、検査を受けたのかなどがわかるしくみ。保険点数の合計に一〇をかけると、かかった保険診療の総額が出ます。この総額の一割〜三割が、保険診療分の患者負担になります。
 手元に配られた診療明細書の例をもとに、参加者から質問が飛び出します。 「『麻薬・毒薬加算』って何? 『毒薬』なんて、病院に病気を治しに来てるのか、毒をもらいに来ているのか…」という質問に、会場は大笑い。「麻薬・毒薬加算というのは、がんの人などに強いお薬を出すことがありますが、そのときに計算する加算です。言葉を変えた方がいいかもしれませんね」と吉中院長。
 「この前、歯医者さんに行ったけど、金額しか書いていない領収書だった」「人間なら間違いはあると思うが、間違って余分な請求をしたりすることはないのか」「がんの告知をされてない人が、医療費が高いから明細書がほしいといった場合はどうするの?」など質問があいつぎ、あっという間の一時間半でした。

自分の医療費知ることから

 診療明細書を発行する医療機関は、まだ全国でも数少ないといいます。はじめたねらいは何か。吉中院長はそのひとつをこう話します。
 「いまの診療報酬(保険からの支払い)では、たとえば外来の看護師は、何の評価もされません。だから診療明細書を出すことで、『ほら、外来の看護師には、何にもつかへんやろ』などと話しながら、低すぎる診療報酬を変える運動を患者さんといっしょにつくっていけたらと思っています」
 京都中・右京健康友の会の常任幹事・川嵜昭三さん(67)は、「みんなが一度は診療明細書をもらってほしいね。受付で申し込めばもらえるから」と話します。「とくに入院するとたくさん検査を受けたり、薬をもらったりするでしょう。明細書ではどんな医療を受け、どんな薬をもらったのか振り返ることができるし、自分の医療にどれくらいかかっているのかもわかる」といいます。

保険以外の金額もわかる

 京都中・右京健康友の会の副会長・熊木利次さん(79=写真左)は、「混合診療を許さないたたかいにも使っていきたい」と意気込みを話してくれました。
 「いま政府は、健康保険証があっても受けられない医療を広げようとしています。この治療・薬は保険はききませんよ、自費で払わないとダメですよということです。診療明細書は、混合診療をすすめる病院ではなかなか出せないですよ。保険以外でどれぐらいお金をとられているのか、わかってしまいますから。自費の医療を広げようとする政策について一人でも多くの人に知ってもらいたい。保険診療を守り、日本の医療をよくするとりくみを広げていきたい」

文・多田重正記者/写真・豆塚 猛

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