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民医連新聞2012年4月2日/1521号
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若者は組合をめざす

ひとりで入れるけど、ヒトリにならない

首都圏青年ユニオン専従日記(1)〜夢に潰される〜

文 山田真吾

 「解雇されそうです。どうしたらいいでしょう?」「勝手に就業規則を変えられ、給与が減らされました。今月生活できません」。
 私が働く首都圏青年ユニオンには毎日、いろいろな労働相談の電話が来ます。昼休みに会社を抜けだし、切羽詰まったSOSを発してくるケースも。1カ月の相談電話は20〜30件。多くは基本的な法律である労働基準法が守られてない働き方です。
 私が労働組合・首都圏青年ユニオンの専従になったのは06年8月。大学卒業後の6カ月間、カメラマンのアシスタントをしていました。そこは雇用契約書もなく、タイムカードも給与明細もない、雇用保険・社会保険なんて「なにそれ?」の、ないないづくし。当時の私は「写真の仕事に関われるならそれで満足」と思っていましたが、月収10万円未満で、お金がない時は持っていたカメラを売り、それでも足りない時はクレジットカードの限度額まで借りる。アパートの家賃は払えず、アシスタントの仕事がない時は日雇い派遣をしていました。
 働いても働いても満足に生活できず、次第に何のために働いているのか疑問が湧いてしまう。「カメラマンになるのが夢」と思っていたけれど、このままでは夢に潰されてしまう。仕事でミスがあるとカメラマンから暴力を受け、「お前なんていつ辞めても構わない」と日々言われました。
 家賃を長期滞納し、とうとう仕事を辞めようと思いました。カメラマンに辞意を伝えると、「あなたがいた事で迷惑を被ったので損害賠償請求をします」と書かれたFAXが深夜、自宅に届きました。これには困りました。損害賠償請求されるなんて思ってもいなかった! 当時は労働者の権利も知らず、どうしたものかと考えた時、思い出したのが「首都圏青年ユニオン」でした。(つづく)


プロフィール
(やまだ・しんご) 1982年、千葉県生まれ。
2006年に労働問題の解決を図るため、首都圏青年ユニオン(東京公務公共一般労働組合青年一般支部)に加入。同年8月から書記次長。
ツイッターのアカウントは@syashingo

 

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