民医連新聞

2004年12月20日

歯科の「3つの転換」を提起 歯科院所長、事務長会議に178人

全日本民医連は歯科院所長・事務長会議を、11月27~28日、東京都内で行いました。歯科のある29県連すべてから178人が参加。歯科トップとして、経営について意識改革を行う、全国的な民医連歯科の活動を交流する、が会議の目的です。

 全日本民医連の南條芳久歯科部長が、問題提起を行い、著しく奪われている歯科の受療権や、すすむ歯科医療機関の競争と淘汰など、情勢の特徴を述べまし た。地域の中で民医連歯科を輝かせること、黒字体質を確立すること、次代につなぐ組織づくり、の3つの課題をあげ、「人権としての歯科医療の実現に挑戦し よう」と、呼びかけました。

 また、歯科経営改善プロジェクトは、03年度の経営実態調査を踏まえ、医療経営構造転換のために、受療権を守る、8020運動の追求、定期検診などの 「医療構造の転換」、「管理水準の転換」、「高人権費率からの転換」の「3つの転換」を提起。03年度は民医連歯科の黒字施設比率が50%を割る中、非常 に重要な課題です。

 指定報告は5人が行い「すべての面で組合員とともに、を貫き、リニューアルにとりくみ、患者増」(群馬・利根歯科診療所)、「組合員への発信を欠かさな いことが患者増に結びついている。経営でも剰余を出せたのは、歯周治療や保健活動の展開と、絶対赤字にしないというこだわりと見通しをもってきたから」 (愛知・北生協歯科)など、参加者は貴重な経験を学ぶことができました。

 全日本民医連の清水洋事務局次長が講演を行いました。

(民医連新聞 第1346号 2004年12月20日)

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