民医連新聞

2005年6月6日

地協トピックス 各地協の特徴的なとりくみを紹介します

要求に応えて 病院事務長研修会
北海道・東北

 昨年12月に病院事務長研修会を仙台で開き、21人が参加しました。
 講演では、医療・福祉情勢と民主的管理運営を学び、新人やベテランの事務長が「病院管理部のあり方と事務長の役割」を報告しました。「病院の管理運営と 事務長の役割を考える」「民医連病院の分析と課題」をテーマにグループワークもしました。
 事前に集めた25人の事務長のアンケートを報告。事務長歴3年未満の人が約半数、多くの人は研修が不十分と感じていました。マネジメントや経理、医療事 務などを研修したい、経営や共同組織、医師問題・医師確保、管理運営などを重視していることが分かりました。この結果を今後の研修などに生かしていく考え です。

安全診断会議 2回目は千葉で
関東甲信越

 3月26日、第2回安全診断会議を千葉・船橋二和病院で実施しました。
 地協の医療安全診断委員12人が、千葉民医連と同院から安全性のとりくみ報告を受けたあと、4グループに分かれてラウンド。事前に作成されたチェックリ ストをもとにグループごとに分担し、外来、病棟、透析室など13部署を、2時間かけて回りました。診断終了後、長谷川純院長は各委員からの講評に対して、 「課題が明確になった。今後期限を決めて整備をすすめる」と話しました。
 個人情報の保護や院内掲示など、第3者評価受審に向けた助言もあり、実りある会議となりました。

とりくみ学び合う 友の会型担当者会議で
東海・北陸

 友の会型の共同組織担当者会議を4月7日、愛知民医連で開きました。
 共同組織構成員400万と『いつでも元気』誌10万部の全国目標を達成させるため、各県でのとりくみ状況を報告し合い、意見交換しました。
 「会員が自主的に班会を開き、健康相談や食事会を通じてつながりが強まった。職員もやりがいや生きがいを語ることでお互い顔が見えるようになった」「転 倒予防教室が好評で全支部で開催しよう、と提起した。移送サービスや在宅支援ボランティアの充実を図り、会員増に結びつけたい」「入会金をなくし会員が増 えた。入会者の組織に重点をおいてとりくんでいる」など、活発に討論しました。

医師後期研修について総会で集中討議
近 畿

 5月15日に地協総会を開き、医師研修(養成)と医学対を中心に議論しました。
 新医師臨床研修制度の対応と医師養成と卒年対策を重点的に担うため立ち上げた「民医連関西臨床研修センター」の1年間のまとめと今後の課題について報告 を受け討議しました。2年目研修医に対して後期研修の定着をどう図るか、後期研修と専門医取得の課題を地協内でどう達成するか、など論議しました。「卒年 対策と初期研修受け入れでは前進したが、民医連運動の共感者を育てる点でまだ不十分では」との意見も出されました。研修だけでなく、民医連への決意者を増 やす努力を中低学年生へも広げていく重要性を確認しました。

「地域の期待に応えよう」 診療所交流集会ひらく
中国・四国

 第7回地協診療所交流集会を2月26~27日、香川県で開きました。参加者は117人でした。
 診療所が地域の期待に応え、「安心して住み続けられるまちづくり」のために何ができるか、保健、医療、介護、安全性などの面で経験交流しました。
 福岡・新飯塚診療所の谷垣努事務長が「まちづくり、今診療所の出番!」と題し基調講演しました。
 指定演題は三つ。住民本位の介護保険見直しを求める運動と、移送サービス・宅老所・健康づくりセンターなど新規事業をはじめた徳島健康生協。在宅での看 取りを通して、地域連携を強め、チームリーダーの役割を強めた広島・城北診療所。何でも相談できる雰囲気づくり、支部総会や班会で学び合い、地域・住民の 協力で医師を育てる高知・四万十診療所でした。
 二日目は「管理運営・医療安全・整備」「多様な介護事業展開」「組合員活動」「医療活動(慢患・健診・在宅)」の4分科会に分かれ、討論しました。

介護活動交流集会 民医連外の参加も
九州・沖縄

 介護活動交流集会を2月27日、福岡で開きました。地協の各県連から320人、福岡県内の民医連外32事業所から73人が参加。
 産業医科大学の松田晋哉教授が「新介護予防と高齢者ケア」と題し記念講演。分科会は「居宅介護支援」「福祉用具貸与」「自治体に向けたとりくみ」「グループホーム・小規模多機能施設」など8つ。
 民医連外の参加者も「はずされるサービスが増え、現状維持さえ否定されるようだ。理不尽な改悪は疑問だらけ」と感想を寄せていました。
 集会後、九州・沖縄の約3500の介護事業所に署名を届け、現在約3000筆が返送されました。

(民医連新聞 第1357号 2005年6月6日)

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