民医連新聞

2005年6月6日

民医連ケアマネ実態調査から 兼務しながら過大な業務

 民医連の事業所で働くケアマネジャーの現況がまとまりました。実態にもとづきケアマネの業務整備をすすめると同時に、ケアマネ報酬の改善を要求していく ことを目的に、介護・福祉部が実施したもの。2004年10月にケアプランを作成したケアマネが対象で、1896人から回答を得ました。
 「請求に至らなかったケースを経験したことがある」と回答したのは1292人(5327件)、約7割でした。内容は「サービス調整や相談にのったが、利 用に至らなかった」が最も多く23%、「退院後の相談にのったが、退院しなかった」が15.7%でした。平均で月間に2.8件経験していました。また、現 在の運営基準のもとで、「妥当と思える扱い件数」は66.4%が「30人以下」と回答しました。
 民医連のケアマネは、常勤の専従者が28.6%なのに比べ、兼務者が58.3%と多いことが特徴です。他の全国調査では常勤専従者は47.8%、常勤兼 務者は44.8%です。職種では看護師が7割を超え、診療所や訪問看護STとの兼務者がすくなくありません。そのなかで過大な業務をこなす実情が浮かび上 がっています。介護・福祉部では、これらの分析をもとに今後の対策を検討するほか、厚労省とも交渉する予定です。

(民医連新聞 第1357号 2005年6月6日)

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