民医連新聞

2005年7月4日

第8回共同組織活動交流集会 1500人が大交流 この感動と成果を仲間へ

 六月一二~一三日、全日本民医連は、第八回共同組織活動交流集会を岡山県・湯郷(ゆのごう)温泉 で行いました。すべての県連から職員や共同組織が参加、一五〇〇人を超す大規模な集まりになりました。前回集会から二年、〇三、〇四年秋の共同組織強化月 間で『いつでも元気』五万部、構成員三〇〇万を上回る過去最高の峰が築かれ、構成員が一三県で世帯比一〇%を超しました。テーマは、「安心して住み続けら れるまちづくりをめざして~いのち・平和・憲法を守り抜く強大な組織をつくろう~」。持ちよった実践を活発に交流した二日間でした。

 初日は全体会。現地岡山の青年職員たちが中心に企画した踊り「うらじゃ」で元気に開会しました。岡山民医連の吉崎振起会長、小林愛子現地実行委員長が歓 迎のあいさつを、全日本民医連からは肥田泰会長が、あいさつを行いました。開催地・美作(みまさか)市長も祝電を寄せました。

交流が大きな力に

 集会の基調報告は、共同組織全国連絡会の亀田良典さんが行いました。「二年前に東京で開催した集会での交流が、各地の運動を前進させる大きな力になった」と、まず報告。
 青空健康チェックやウオーキングなど、「地域まるごと健康づくり」の活動が継続していること、まちづくりのとりくみが、高齢者だけでなく、子育て世代の 要望に応えてきたこと、憲法を生かして社会保障や生活を守る活動、民医連事業所をささえ、後継者・職員を育てる活動、台風、豪雨、地震など被災地支援のと りくみなどを、この二年間の前進面として紹介しました。
 また、今後の重点に、四点を提起。三六回総会が呼びかけた「今後一〇年間で四〇〇万の共同組織と一〇万部の『元気』を」に挑戦する課題、健康づくり・さ さえあいのまちづくりを行政区や学区など小さな単位でくりひろげること、受療権を守ることや安全問題などで民医連事業所と連携・共同を強めること、担い手 づくりの課題です。

 映像による全国の活動紹介の後、四人がリレートークしました。記念講演は作家で「九条の会」呼びかけ人の澤地久枝さん。「平和の讃歌を」のテーマで約一時間語り、参加者は熱心に聞き入りました。
 夜は「人間裁判(朝日訴訟)」や平和の歌声、美作地方の民話など、五つのナイトセッションと二つの自主交流会が行われました。

地域で育ちあう

 二日目は分科会。たすけあい活動、仲間ふやし、まちづくり運動、など一六テーマで交流しました。発表は二二九演題。参加者が多く、イスを追加しなければ ならない分科会もありました。「地域で育つ! 医師・職員と共同組織の育ちあい」分科会も、そのひとつです。
 「一~二年目の研修医が一つの班に継続して関わり、月一、二回の班会に参加。お互い刺激になり、良い関係も築けている」と三年目の研修医が発表した「医 療生協研修」の報告(青森)が、注目を集めました。「みんなで手を結ぶまちづくり運動」の分科会では、空白地域に念願の診療所を開設し、商店街を活性化 し、文化に親しむ「つながり塾」のとりくみ(奈良)、近隣の大学から、学生ボランティアが行事に参加してくれ、その後大学生協とも健康づくりで協力関係が 生まれた(神奈川)など、大胆なとりくみが好評でした。

(民医連新聞 第1359号 2005年7月4日)

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