もんじゅ君のエネルギーのおはなし　第１７回　都知事選、原発が争点のひとつに　文・絵　もんじゅ君

　この号が出るころには、すこしようすも変わっているかもしれないけれど、今回は東京都知事選挙について。

どうして都知事選がだいじなの？

　ボクは北陸の福井県に住んでいるから、新聞やテレビで都知事選ばかりがニュースになっていると、んー、やっぱり東京って政治や経済の中心なんだな、すごいな、とちょっぴりさみしい気持ちもするんだ。だけど地方に暮らすボクにとっても無関係じゃないって思うから、興味を持ってニュースを見ているよ。
　というのは、東京都というのは1000万人を超える有権者がいる、とってもおおきな選挙区だから。都知事選でどんな人や党や政策が支持されるのか、ということが、国や他県の政治の流れにも影響をあたえることがあるから、こんなに話題になっているんだね。

原発がおおきなテーマのひとつに

　今回は候補が16人ととても多いけれども、そのなかでも注目されているのは舛添要一さん、宇都宮健児さん、細川護煕さん、田母神利夫さんの４人。とくに細川元首相は、政治の世界からは身をひいていたのに「脱原発」をとなえて立候補したということで、おおきく話題を呼んだよね。宇都宮さんも脱原発を主張のひとつとしているから、おもだった候補の４人のうち２人が脱原発派なんだ。
　安倍首相や自民党副総裁さんは「原発は国の問題」「都知事選の争点にすべきではない」といっていたけれど、これは本音でいえば、さっさと再稼働を進めようとしていたのに、原発問題がおおきく話題になりそうでおそれている…ということなんじゃないかな。じっさいには福島第一原発でつくった電気が東京でも使われていたように、都と原発問題がぜんぜん無関係だなんていえないもんね。