民医連新聞

2005年10月17日

大規模病院交流会ひらく 全日本民医連

九月一七~一八日の二日間、東京で大規模病院交流会を開き、二八病院の院長、事務長、看護師長など、約一〇〇人が集まりました。参加病院の現状を分析・把握し、病院三役が高い水準で団結することも目的、各地の前進的な教訓を学び交流しました。

 一日目は産業医科大学の松田晋也教授が「DPCの概要」を講演。各院所から特別報告がありました。

 立川相互病院の総看護師長・佐藤静香さんは、「在院日数の短縮により、看護師の離職率が上がりメンタル面での病欠が増えてきた」とのべ、激しい看護業務に対する他職種から支援が必要、と話しました。

 長野中央病院の岩須靖弘事務長は、「医師の退職を出さない民医連のネットづくりが大切」と語り、医師の状況をつかみ、院長面接や地域性を生かした異動を行い、五~一〇年後を見すえた人づくりをすることが重要、と報告しました。

 二日目は、前日の報告を受け、班に分かれ討論。産科や小児科の後継者問題と後期研修対策、共同組織との連携などで議論が交わされました。

 特に看護問題では、「法人として現状を理解しているのか?」、「精神論ばかりで具体性がないのでは?」など厳し い意見も出ていました。また、入退院の増加から、「まず患者の情報を収集をしなければ仕事にならず、看護師から始業前残業も検討してほしいと声があがって いる」という意見も出ました。

(民医連新聞 第1366号 2005年10月17日)

リング1この記事を見た人はこんな記事も見ています。


お役立コンテンツ

▲ページTOPへ