民医連新聞

2008年1月21日

コンパス 12月理事会 新テロ特措法強行採決に抗議 政治・社会変えるうねりを

「団結してたたかえば、政治も社会も変えられる」。そんな二〇〇八年にしたいものです。
 昨年一一月には、国民の意思でインド洋から自衛隊を撤退させました。このことは平和を愛する日本国民から世界への鮮烈なメッセージとなりました。派遣されていた隊員を迎える家族の安堵の顔が忘れられません。
 しかし自・公政権は、参議院で否決されたにもかかわらず、一一日、新テロ特措法を数の多数で衆議院で強行採決しました。
 イラク戦争開戦から三年間で一五万人の市民が殺された、と国連が最近発表したところです。アフガニスタンは五歳未満の死亡率が世界最大で四人に一人で す。武力ではテロはなくなりません。私たちが生きている同じ時代に、同じアジアで、小さな子どもたちの生命が奪われている事実、アメリカの戦争に日本政府 が全面的に加担していることを容認することはできません。
 全日本民医連は一一日、強行採決に抗議し、あくまで派兵の中止を求める会長声明を出しました。
 薬害肝炎患者の救済法が国会で全会派一致によって成立しました。当初、国は世論をかわすために姑息な案を提示しました。しかし、人間の尊厳をかけて被害 者・原告の仲間たちは、国・企業の責任による全員救済を求めて粘り強くたたかい、国会を大きく動かしました。まさに正義のたたかいでした。「歴史はつくら れる」ことを実感しました。
 全日本民医連は一二月理事会で、第三八回総会に提出する総会議案や役員について討議し、一月の理事会で方針案を決定します。
 内部の困難に目を奪われることなく、困難の要因を突き詰め、医療・介護の再生へむけて医療・福祉関係者と国民との大同団結で大きなうねりを創り出そう、と呼びかける予定です。
 そして仲間を大事に、連帯と団結、知恵を集めて、人権を守り抜く医療・介護の活動や医師、看護師はじめ職員の確保と育成を呼びかける内容を準備しています。
 一月末には議案を手にされると思います。ぜひ、積極的な討議をお願いします。
(長瀬文雄、事務局長)

(民医連新聞 第1420号 2008年1月21日)

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