民医連新聞

2006年2月20日

医療改悪・大増税許すな! 2・9国民集会1万4000人集まる

 「許すな医療改悪・大増税! 2・9国民集会」が二月九日開かれ、約一万四〇〇〇人がさいたまアリーナに集いました。「高齢者・患者、庶民の生命 と暮らし破壊をやめさせよう」との発言が続きました。民医連の仲間約八〇〇〇人も全国から駆けつけました。集会前には「看護師を増やして」の厚労省交渉を 一一〇人で、集会後には約二〇〇人が駅頭宣伝し、五〇〇〇枚のチョコレートつきチラシを配布。ほか各県ごとに国会要請などを展開しました。

 「医療費を上げないで下さい。病院に行けなくなってしまう。貧乏人は死ねというのでしょうか」。北海道の青年職員、本前陽子さんはハガキ署名に多数寄せられた切実な声の一つを紹介しました。

 沖縄で米軍基地反対運動をする青年、李 亜希さんは「米軍がなぜ日本から出ていかないか。それは思いやり予算があるから。こんなものをなくせば医療改悪や増税をしなくても済む」と訴えました。

 神奈川の開業医、平尾紘一さんは「医療費を下げるために患者負担を上げる、なんという不勉強だ」と発言しました。

 長野の平川恵(けい)資(じ)さんは「長野県を医療費を減らすモデルと言ったが、家庭介護が多く病床数が少ない など政府は分析していない。県内九〇自治体の五一議会で患者負担反対の決議が上がり、松本では一万三〇〇〇人の会員がいる老人会から署名の協力が得られ た」と報告しました。

改悪の中身知らせよう

 医団連・中央社保協・全労連の主催者を代表し、肥田泰会長が「今集会をバネに運動を広げよう」と行動提起。 (1)パンフ・ビデオを使った多数の小集会、(2)創意のある宣伝、(3)様ざまな団体・個人に呼びかけ、(4)署名、(5)国会要請、地方議会から意見 書を、と呼びかけました。

 日本難病・疾病団体協議会の坂本秀夫さんは「三二万人の会員も重大な影響を受ける。私たちも今月、集会を開く。共同を広げたい」とあいさつしました。

 「社会をささえてきた高齢者が『がんばってよかった』と言える世の中でありたい。今回のは改革ではなく机上の数字合わせだ。医療を提供する側と受ける側の意見をよく聞いてからすべき」医療器会社の経営者・瀬戸口慶助さんは、大阪の職員といっしょに参加しました。

 「すごい。若い人もがんばっている」と大阪・大和久子さん。「集会規模に圧倒された」と奈良・井上清文さん。 「県連の医療改悪反対ビデオのナレーションを担当しました。署名にも力を入れています」と愛媛・亀井由理子さん。「職員一人六〇筆をやる目標で学習・宣伝 しています」と青森・対馬康文さん。奈良・岩田良孝さんは「医療改悪に腹わたが煮えくりかえる。薬を半分にして飲んでいる人がいるんだ。がんばる」と決意 を語りました。

(民医連新聞 第1374号 2006年2月20日)

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