民医連新聞

2006年3月6日

老人クラブへ、まちへ、ハガキで 「医療改悪反対」ひろげる

 医療改悪反対の署名が広がっています。幅広く協力を呼びかけ、学習しながら、「看護師ふやして」署名と結んでのとりくみです。患者・市民から切実な声が寄せられています。

●老人クラブから怒りの一万筆

 【長野発】松本協立病院では、かねて松本市老人クラブ連合会に医療改悪反対の署名を申し入れ、了解を得ていました。一月一八日の総会の場に、三村功事務長らが出向き、協力を訴えました。

 二月二二日の第一次集約には、一万二九九筆が集まり、厚さ三〇センチの署名の束を見た職員は、「高齢者の負担が大幅に増えることに、みな関心をもってい る。いっしょにたたかうことにこだわろう」と感激の声。協力してくれた地域の老人クラブ会長さんに、お礼の訪問をしようと計画中です。

 今後、あずみの里も三月に、地域の老人クラブ役員会で話をさせてもらうことになりました。塩尻協立病院社保委員会でも訪問を検討中です。(湯浅ちなみ)

●早朝に決起集会マスコミも注目

 【沖縄発】二月二二日、沖縄民医連の各事業所は、一斉に朝八時半から、医療改悪に反対して決起集会を開きました。全事業所合わせ三六八人が参加しました。二〇〇人が集まった沖縄協同病院はマスコミの取材も受けました。

 医療生協、同労組、健康企画、メディコープとの五者協が主催し、糸満協同診療所と首里協同クリニックでは、患者さんも参加しました。

 また、両診療所は午後に学習会も開き、ほぼ全職員が集まりました。新垣潔県連副会長がパワーポイントで説明し、「早く中身を知らせ、運動を広げよう」と決意を固めました。(後藤勝治)

●白衣で宣伝続ぞく署名

 【福井発】福井民医連は二月一三日と二三日、繁華街で医療改悪反対・看護師増やしての署名をしました。白衣姿で訴える看護師を見て、足を止める市民がたくさんいました。

 看護師の国家試験前という女性は「辛い職場では困る。いつまでも働けなくては」と。「私ら年寄りには医療費負担は本当に困る」「大阪の者だけど、僕らでも署名できるの?」など会話が弾みました。

 普段なら店の前でやっていると嫌がられるのに、「店のお客にも頼んであげる。中に入って集めたら?」といわれビックリしたり、楽しく署名を集めました。 (畑奈緒美)

●「入院できない」痛切な声が

 【北海道発】道東勤医協に寄せられたハガキ署名に、たくさんの声が寄せられています。

 「九二歳の母が医療費が払えず退院し、家で療養しています。何とか入院させたいのですが、私の年金ではできず、困っています」

 「手術が必要と言われましたが、食費、部屋代を考え入院をためらっています。お金を心配しないで病気を治せたらどんないいだろうとしきりに思います」

 「私を生活保護世帯にしないでください。せめて老後くらいは明るい生活を送らせてほしい。戦後の復興に産業戦士としてがんばって来たのですからね」。

 深刻なケースの人には、電話をかけ相談に乗るようにしています。(田中博修)


 

パンフ『看護師を増やして』

 看護の現場で起きていること、看護師ふやせの運動の歴史、問題を解決するための方向、などていねいに解説した二五ページ立てのパンフレットです。職場で活用して下さい。

発行:保健医療研究所
注文:全日本民医連育成部(吉田)
電話:03(5842)6451
頒価:120円
(県連卸100円)

(民医連新聞 第1375号 2006年3月6日)

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