民医連新聞

2008年4月7日

素直な感性と人権意識を大切に 全日本民医連会長 鈴木 篤 ようこそ民医連へ

入職おめでとうございます。みなさんは今日から、いのちと健康を守る仕事に従事します。かけがえのない命を正面から見据える仕事を選択したみなさんの決意を、心から歓迎します。
 私たちは長年、親切で良い医療と介護をめざし、全国で様ざまな経験を蓄積してきました。それらを踏まえ各職場は、安全・安心の医療・介護のための約束事 を決めています。みなさんはまず、その約束事をしっかり学んでください。また、わからないことは遠慮せず質問してください。その姿勢こそ、職業人として自 立する第一歩であり、患者・利用者さんの信頼を得る近道だと思います。
 さらに、職場の討議や学習会に積極的に参加し、専門職としての探究心や問題意識を育んでください。素朴なみなさんの疑問が、職場改善に結びつくこともあります。
 私たち民医連は、無差別・平等の医療めざす理念を「綱領」としてまとめ、日々の活動の指針としてきました。みなさんの素直な感性と人権意識は、この理念をより豊かに育てます。
 日本は「国民皆保険制度」によって世界に誇る長寿国となりました。しかし、祝うべき長寿の高齢者を「後期高齢者」としてひとまとめにし、医療に制限を加 える「姥捨て」制度(後期高齢者医療制度)が施行されました。私たちは、医療関係者や「共同組織」の人たちと、この悪法に対して粘り強く反対しています。 そして「いのちと健康の最大の敵」である戦争に反対し、憲法九条を守る運動を一貫して続けています。みなさんの参加を心待ちにしています。
 この「民医連新聞」には、全国の様ざまなとりくみや、医療の知識、安全や倫理など役立つ情報が紹介されています。みなさんが全国の仲間の経験に学び成長し、職場の発展に寄与してくれるよう願っています。

(民医連新聞 第1425号 2008年4月7日)

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