民医連新聞

2008年5月5日

民医連 つなげよう伝えよう 看護 (5) 千葉民医連 「楽しく学び、悩みも出せる」奨学生会議を中心に

 当県連の奨学生会議の名称は「ちばっ子ピーナッツ」。現在、奨学生は一~卒年生まで一六校四一人と決意者三人です。
 奨学生になるにあたっては、「月に一度の奨学生会議に参加する」ことをしっかり伝えています。毎月、奨学生自身が学び交流する場であり、担当職員が奨学生の状況を知る場でもあります。

メーリングリストで伝達

 奨学生会議の前にはメーリングリストを利用し、奨学生会議の内容を伝え、出欠の返事をもらいます。約七〇%の奨学生から返事が来るようになりました。
 返事をくれない人には、事業所の担当者が個別にメールや電話で苦労して連絡を取ります。奨学金は会議の時に手渡しており、奨学生会議に参加できない学生 には、別の日に病院に来てもらい、必ず話を聞いてから渡しています。
 昨年度の奨学生会議「参加率」は六七%。奨学生数が増えても、前年の六〇%より上昇しました。
 一時は奨学生の数が増えて、学生担当者が奨学生の状況をつかむのに苦労しました。そこで、卒年奨学生の担当を現場の看護師長に任せ、定期的に応援メッ セージなどを送ってもらいました。学生担当者も奨学生との面談をこまめにすすめ、授業や実習だけでなく生活面などの悩みも聞きます。
 また毎回、奨学生アンケートで要望を聞き、成長につながるような企画を考えます。主には、奨学生の近況、健康状況、職員に相談したいことや伝えたいこと、次回食べたいもの、企画への要望とか気軽に書いてもらいます。

多職種協力で 「体験型」 に

 学習会は「体験型」が好評です。四月一九日の奨学生会議の例を紹介します。現場の理学療法士に「肺理学療法の呼吸援助」を、薬剤師に「薬害C型肝炎とは?」の講義をしてもらいました。
 他職種が講師活動を引き受け、多くの職員で奨学生をバックアップしています。学生時代から職員と関わることは、民医連を知らせるにはうってつけです。
 また、奨学生会議は奨学生以外も参加でき、奨学生が学校の友人を連れてきます。初めてでも気軽に参加できるよう気配りし、ここに来て安心し、奨学生にな る例が増えてきました。四月は奨学生二六人、見学者九人が参加し、にぎやかでした。終了後のボウリング交流会で、この日も新たに二人の決意者が誕生しまし た。

新歓期が重要      

 当県連は、三~六月の新歓期に年間目標二五人の七割を達成する方針でとりくんでいます。スター トが重要です。今年も多くの奨学生が入職してきました。その集団は元気に卒後研修に励んでいます。新入職員オリエンテーション・「基地めぐり研修」の感想 に「私は民医連が大好き」とありました。
 新卒受け入れは奨学生活動なくしては語れません。初めてのとりくみでも、必要であれば即決断し、学生に合う柔軟さが求められると思います。「奨学生が楽 しみに待っている。来月の準備を始めますか!」(郷野 仁、看学生担当事務)

(民医連新聞 第1427号 2008年5月5日)

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