民医連新聞

2008年6月16日

民医連 つなげよう伝えよう 看護 (8) 宮崎生協病院 民医連看護を伝えるために職場の「たからもの」自慢

 宮崎県は看護協会会長が「看護師供給県だった」と言うくらい、看護学生の就職先は不足地域の東京・大阪などが多く、県内は不足していませんでした(二〇〇七年度の大学・三年課程卒業者の県内就職率四四%)。
 しかし、「7対1看護」の影響でいままで採用数があまり多くなかった大学病院や県立病院が大量に採用しはじめ、一般病院の看護師確保が困難になってきました。
 宮崎生協病院(一二四床、一般病棟は九四床、障害病棟三〇床)も、以前は新卒看護師採用にさほど苦労せず、就職説明会にはいつも二〇人ほど参加がありました。が、やはり同時期から、新卒採用が難しくなりました。

「看護体験」「模擬面接」機会を広げる

 そこで看対活動では、つながり学生を増やすために「一日看護師体験」を強めることにしました。  従来は夏休みに企画し、二〇~三〇人程度の参加だったものを、二〇〇七年度からは五~一一月に毎月二回、土曜日に開くようにし、合計八二人の高校生に参 加してもらうことができました。
 また、看護学校や大学受験の際の面接を体験・練習する「模擬面接」は好評なので、一〇月に二回企画し、七三人が参加しました(今年度はすでに申し込みが一〇八人です)。
 今年度迎えた二人の新卒看護師も、高校生からのつながりです。
 また、当病院も二〇〇六年七月から「7対1看護」を取得しました。そのため看護師の中途採用が一気に増え、中規模の当院でさえ、名前と顔が一致しないと 言われるほどになりました。当然、「民医連看護」を語れる人の比率が少なくなりました。

職員が事例を共有する「キラッ☆とニュース」

 看護学生に「民医連看護」を伝えるには、まず職員が民医連らしい看護を実感し、追求していなけ ればなりません。そこで県連看護委員会では、各部署の「民医連看護(介護)のたからもの」を見つけて自慢しあおう、と考えました。「キラッ☆とニュース」 を各部署がもち回りで発行し、共有しようというのです。
 どの部署にも「こだわった、苦労した事例」があります。それを忙しさの中で「たからもの」と気づかず、埋もれさせてはもったいない、そんな思いでした。
 きっかけは、民医連のパンフ『キラっと輝くたからもの』です。全国のすてきな事例を読むうちに、私たちも「たからもの」を持っているはずだと思ったからです。
 ニュースは、まだ始めたばかりですが「クリニックの健康維持のとりくみ」「ホームレスが運ばれてきた時のSWの対応について」などが載っています。
 ニュースの反応は「紹介してもらってうれしい」「こんなこともしているんだネ」など評判も上々です。次号は病棟の「フィッシュ!」のとりくみや、「入院患者様の病室で誕生日のお祝い」の報告を掲載予定です。
 「民医連看護」を再確認し、その内容と輝きを新しい職員や看護学生に伝えていきたい。そのために全職場で多彩なとりくみができたら、と考えています。(福永尚子、県連看護学生委員長)

(民医連新聞 第1430号 2008年6月16日)

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