民医連新聞

2006年5月1日

コンパス(2006.4.14~15理事会から) 学習で得た力と確信で医療改悪をはね返そう

いま総会方針学習運動が始まっています。

 鹿児島・宮崎民医連は全職責者の九五%が読了。岡山民医連では「民医連綱領と歴史」の大学習運動で、職員の約半数、九百数十人が感想文を出し、滋賀民医連では全職員が「私と民医連」を書きました。

 学習から生まれた誇りや確信は、日常の医療活動や運動の大きな力になります。福岡医療団では新しい仲間に『いつでも元気』の購読を訴え、六五部増えました。「教育は民医連運動の推進力」です。月間を成功させましょう。

 理事会では、国民生活、医療・社会保障の分野で「三つの政策論争」に挑み、運動することを提起しました。第一は「格差社会のどこが悪い」という小泉構造改革の論理に対決する運動です。最も困難な立場の人びとの目線から情勢を分析し、変革の視点に立ってすすめましょう。

 第二は、療養病床、産婦人科、小児科がなくなり、公的病院が統廃合されるなど、地域医療の急速な崩壊に対抗し、 日本の医療を守る運動です。「病院が三分の一に淘汰されれば、今の看護師・医師数で患者当たりは欧米並みになる。療養病床二五万床は社会的入院。必要な い。混合診療で医療は良くなる」などの主張に対し、「少なくとも欧米並みに医療にお金を投入し、優れた日本の国民皆保険制度を守れ」と主張していくことで す。

 第三は、医療事故を扱う公正中立な第三者機関をつくり、被害者救済制度を確立させる運動の推進です。医療事故を警察権力にゆだね、医師の過失を犯罪として扱うのでは、勤務医の困難を改善するどころか、産婦人科などの担い手が減少してしまいます。

 先日、九一五〇の病院に送った療養病床廃止反対の訴えに、「まったく同感、医療を守るためともに奮闘しましょう」の声が連日寄せられています。共同の条件は広がっています。

 五月二七日の中央集会を成功させ、国会会期末までに四五〇万筆の署名を集めきりましょう。

(事務局長・長瀬文雄)

(民医連新聞 第1379号 2006年5月1日)

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