民医連新聞

2002年4月21日

“有事法制は通したらアカン”1人の看護婦の声で行動に立ちあがった青年職員たち〈滋賀〉

こんなたいへんな動き、いままで知らなかったのがくやしい!

【上田さんの話】
 上田さんが驚いたのは、「戦争への協力命令を拒否した人には罰則が課せられる」という内容、国民に戦争協力を強制する、という法律:有事法制の制定を政 府が急いでいるということでした。さらに、「大量に発生するであろう戦死者の対応」まで想定されていることに、怒りを覚えました。
 「憲法九条で戦争を放棄しているはずの日本が戦争する法律をつくるなんて、おかしい。これはあってはならない法律。こんなたいへんなことが自分の国です すんでいたことをいままで知らなかったというのは本当にくやしい! 私たちの命にかかわる内容の法律やのに、新聞でも、テレビでもちゃんと報道してな い」。
 戦争になったら…頭に拡がったのは、「夫はどうなる? これから生まれるかもしれない子どもは? 家族は? 看護師の私も、戦争に招集される可能性があ る。家族や友だち、皆がバラバラになって、生死もわからへんようになるなんて」という思いでした。
 全国でも 運動してほしい!
 「県連総会では、青年職員が前に出て、上田さんが訴えました。皆、真剣に聞いてくれたんです」と、上田さんから相談を受けた杉渕さん。「上田さんの話を 聞いて、事の重大さに気づきました」。青年職員たちは、さっそく手作りのビラづくりをはじめ、地域への配布を計画中。また、週明けには政府に抗議FAXも 送っています。
 上田さんはいいます「全国の仲間にも言いたいです。一刻も早く、まわりの人たちにこの危険な動きを知らせ、私たちといっしょに『有事法制』をやめさせられるように、運動をすすめてほしいんです」。

(民医連新聞2002年04月21日/1274号)

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