民医連新聞

2006年8月7日

コンパス 評議員会方針案で情勢つかみ共同組織月間の準備を今から

 第六回理事会は、秋からの共同組織強化月間の方針を含む、第一回評議員会方針案を決定しました。おもに総会以後の情勢分析と今後半年間の重点方針に力点をおきました。三〇分で読み合わせできます。運動や日常活動に生かし、意見を上げてください。

 まさに「激変」の情勢です。滋賀知事選挙では、自・公与党と民主党までが推薦した現職知事を破り、市民派候補が勝利しました。同日の東大阪市長選挙では、自公推薦の現職候補を抑えて共産党市長が復活しました。小泉政治への痛烈な批判の表れです。

 日銀総裁の私的暴利を放置する一方、高齢者には負担増を押しつける政治に、怒りが全国に広がっています。

 六月中旬、住民税の納付通知書および介護保険料、国民健康保険料の通知が家庭に送付されました。それぞれ前年に比べ数倍も引き上げられ、役所には抗議が殺到しています。大阪市では抗議の数が一三万件を超えました。

 「小泉さん、冬柴さん。年老いた貧しい者に対して『足を引っ張って上げましょうか』と細やかな心遣いに感謝感謝 である。残念ながらお礼に差し上げるべき何物も残っていない。今度の選挙までお待ち願おう。その時は心からなる感謝の意を込めて手厚くお礼させて頂く。合 掌」。朝日新聞に掲載された投書が喝采を浴びています。

 医師も看護師も立ち上がりました。自衛隊員二七万人、警察官二六万人という中、国民のいのちと健康を守る医師は 二六万人。三六五日二四時間働きづめです。医師委員長会議では、自らが「医師を増やせ」のドクターウエーブを起こそうと意思統一しました。看護改善署名は 四六万筆を超え増えています。

 「困難はたたかいと連帯の力で乗り越える」との総会方針の具体化が、様ざまな分野で開始されています。秋の共同組織月間は、地域住民の医療を守り、生活を防衛する意味をもちます。国民投票法、教育基本法改悪反対のたたかいも強めなければなりません。

 医療改悪、介護改悪がもたらした、胸の痛む困難事例が連日寄せられています。事業所の中だけでは見えてこない現実もあります。「地域に打って出ること」を、今からよく準備し、共同組織の仲間とともに意思統一をはかりましょう。(事務局長・長瀬文雄)

(民医連新聞 第1385号 2006年8月7日)

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