民医連新聞

2009年7月20日

安心して住み続けられるまちづくりを 東京・杉並社保協

【東京発】杉並社保協は六月一二日、「安心して住み続けられる杉並まちづくりフォーラム」を開き、一〇九人が参加しました。介護保険利用者の困難事例、青年の労働強化・不安定雇用と健康破壊などの視点で実態が報告されました。
 杉並区では、人口微増の中、三〇年間で高齢者人口が二倍に増えました。二つの病院が介護型療養病床を廃止し、区内はゼロ。他の病床に高齢者の二割が入院 し、七割が区外です。孤独死は〇五年度で五一人、独居も急増しています。
 西荻在宅ケアセンターのケアマネジャーの伊地知好子さんが報告。「利用者一〇九人のうち、ほぼ半数が高齢者世帯か高齢独居。施設が足りず入所先探しに苦 労する、入所の際に、遠方に住んでいるため家族がかかわれないケースがある」と、深刻な内容でした。
 天沼診療所からフロア発言。高血圧の八〇歳の女性患者が孤独死した事例について報告し、「中断患者にはすぐに連絡・訪問する体制づくりや独居者リスト作成などを始めている」と語りました。(塚本晴彦、健友会・事務)

(民医連新聞 第1456号 2009年7月20日)

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