民医連新聞

2006年10月2日

仲間・『元気』増やそう 共同組織強化「月間」推進活動交流集会ひらく

 全日本民医連は九月二一日、共同組織強化「月間」推進活動交流集会を東京で開き、九二人が参加しました。一〇~一一月の「月間」方針や準備状況などを学びあい、目標達成をめざし意思統一をしました。
 「月間のキーワードは地域」。原和人副会長は「安倍総裁になって危険性を増す自公政権に対抗し、地域住民や患者を守る運動」と「月間」の重要性をのべま した。長瀬文雄事務局長は、第一回評議員会方針の実践として「月間」の成功を呼びかけました。
 川添一彦共同組織委員長が「目標」達成に向けた具体的方針を提起。「各県連の目標を集計すると、仲間増やしが一七万、『元気』が六〇〇〇となる。各法 人・県連が着実に目標達成すれば、全国三三〇万共同組織・『元気』五万五〇〇〇部が実現する」と強調しました。指定報告を三法人と四県連から受け、高齢者 生活実態調査のすすめ方も確認しました。

目標達成にこだわろう

 鹿児島医療生協の竪山清隆さんは「なぜ毎年、強化月間目標を達成できるのか?」を報告。最近の三年間でも、毎年約六〇〇〇人、月間ではその三分の一の組合員を増やしています。

 その教訓として、(1)一九八五年以来、組織づくりと事業計画の遂行を結合させた方針のもとで長年とりくみ、目 標達成が組織風土になった。(2)新しい患者が受診した際、職種を問わず全職員が加入をすすめる。業務日報の中に「組織」の項目があるなど、日常活動に定 着している。(3)職員と組合員の共同を重視し、月間では「はじまり集会」などで雰囲気をつくる。(4)全事業所と全支部が動くために工夫し、「強化 デー」などを設定する、の四点を上げました。
 また、最近は、医師が月間推進委員長に就き、医局も力を発揮している、とのべました。

地域に視点、広い参加で

 北海道勤医協の杉山豊一さんは「一万件の訪問、友の会員の一割から協同基金の参加を得るなどを軸に、深刻な地域の実情をつかみ経営も守る」との方針を示しました。
 神奈川民医連の渡辺隆男さんは「九月に県連で共同組織交流集会を開催、活発に意見交換し元気になった。昨年は様ざまな工夫で前進した法人が生まれた」と報告しました。
 医療生協さいたまの田中郁子さんは「法人は月間の指針をつくり、方針は支部がつくる。事業所ごとに月間ニュースを発行し、地域の理事に毎号FAXする。 待合室の飾り、月間グッズコンテストなどで雰囲気をつくる」と、活動参加の工夫を紹介しました。
 石川民医連の寺田英男さんは「金沢で心身障害者の医療費助成に所得制限が設けられ、一〇〇〇人に影響が出ている。孤独死も増えており、民医連と友の会の 出番。訪問、体験学習などでモチベーションを高めてとりくむ」と決意。
 大阪の土井康文さんは「給食費が払えない子どもが別室で弁当を食べている。水道料金が払えず三三〇〇人が元栓を閉められた。『いきいき憲法キャンペー ン』を打ち出す」と、憲法を前面に出す方針を紹介。
 福岡・佐賀民医連の五十嵐大地さんは「帰らんデー」「職責者デー」などを紹介し、「地域が求めるトータルな活動を、ともにがんばろう」と呼びかけました。

(民医連新聞 第1389号 2006年10月2日)

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