民医連新聞

2006年10月16日

看護・介護の輝きつかんだ 第8回看護介護活動研究交流集会

 全日本民医連は、第八回看護介護活動研究交流集会を、九月二九~三〇日、千葉・幕張メッセ国際会議場で開催しました。メインテーマは「いかそう憲法! 語ろう 輝く看護・介護の実践。学ぼう いのちの平等つらぬく 民医連の歴史」。一二三五人が参加しました。

 オープニングは、千葉民医連の職員五〇人による美しいコーラス。オリジナル曲「ナースでよかった」で、参加者を迎えました。
 松本洋子・運営委員長が、看護改善運動の広がりを報告し、「日ごろの活動や研究を交流し、民医連看護・介護の確信を深めよう」とあいさつしました。
 岡田朝志・千葉民医連会長が歓迎のあいさつ。「一〇〇〇人を超す全国集会は千葉では初めて。みなさんからのパワーを、明日からの仕事に生かしたい」と期待をのべました。
 肥田泰会長は、安倍政権の「美しい日本」「再チャレンジ」の宣伝の裏に、憲法・教育基本法改悪による軍事大国化と、再チャレンジの機会もない格差の固定 化があると言及。医療崩壊の中、「医師・看護師増員、医療・介護制度改善は、多くの医療者の思い。その力を結集し憲法・平和を守る運動と統一しよう」と呼 びかけました。
 千葉県看護協会・新井藤江会長からも、連帯のあいさつが寄せられました。

 記念講演は、作家で「九条の会」呼びかけ人でもある澤地久枝さんの「いのちの砦」(六面に紹介)。
 特別報告として、労働科学研究所・内藤堅志研究員から、「医療事故防止と看護の質向上のための施策立案に関する調査研究」の中間報告が行われました。
 長瀬文雄事務局長が「いのちの平等求めて~民医連の過去・現在・未来」を講演。戦前からの民医連の活動を振り返り、いのちの平等を貫いてきた民医連看護・介護の原点を再認識しました。

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 午後と翌日は、一一会場で分科会とポスターセッション。テーマは「生活と労働の視点からの看護・介護のとりく み」「安心して住み続けられるまちづくり」「人権を守る入院・入所のとりくみ」「患者・利用者の立場に立つ看護・介護の安全性向上、技術向上」「ともに育 ちあう職場づくり~民主的集団医療のとりくみ、管理の工夫・改善」です。四会場では教育講演も行われました(四~五面に紹介)。二日間の分科会とポスター セッションで三七六演題が発表されました。

 イブニング企画では、松田恵子・現地実行委員長の歓迎あいさつに続き、幕張総合高校シンフォニックオーケストラ部が、全国学校合奏音楽コンクール最優秀賞の実力を披露しました。

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 次回は北海道で開催することを確認し、集会は終了。その後、会場から最寄り駅まで、「医師・看護師増やせ」とパレードし、駅前で宣伝を行いました。

感想から

 【オープニング】職員の合唱は、忙しい中の練習なのによくまとまっていた。(群馬、四〇代・介護福祉士)
講演】澤地久枝さんの話に、平和・九条の大切さを再認識し、現在の政治に反発心がこみ上げた。ナース、女性としてのあり方も学んだ。(福岡・佐賀、三〇代・看護師)民医連の歴史の学習で、長瀬文雄事務局長の講演ほど感銘を受けたことはない。涙が出た。(宮城、二〇代・介護福祉士)
 【分科会・ポスター】やっていることに自信がもて、苦労してることは同じと気づいた。(愛知、三〇代・看護師)困難の中で患者に寄り添い、生活実態に根ざした実践を知った。(山梨、四〇代・看護師)プリセプターへのサポートが必要と思った。(奈良、三〇代・事務)病棟から在宅へ看護師の意識変化を感じた。(香川、五〇代・看護師)わかりやすく実習時の観点がつかめた。(東京、一〇代・看護学生)

350人で白衣の大宣伝

 集会後ナースキャップをかぶり、「医師・看護師をもっと増やして」と書かれたプラカードを持って、約350人で海浜幕張駅まで大パレード。約100人が、引き続き駅前で、1時間ほど宣伝しました。

(民医連新聞 第1390号 2006年10月16日)

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