民医連新聞

2006年11月6日

コンパス 2006.10.20理事会から 総合力を高め、困難はたたかいと連帯で乗り越える

一〇月二七日、東京銀座周辺に「医師増やせ、看護師増やせ」の声が響き渡りました。全国から五三〇〇人の医師、看護師が集まって中央集会を開催したので す。全日本民医連の看護師増員署名は七五万筆に達しました。この運動は、看護師が主体者として自ら立ち上がったことが特徴です。
 集会では、上伊那生協病院の三年目の医師が、全国の医師に呼びかけドクターウエーブを起こす決意を表明しました。石川県で開催中の全日本民医連青年医師交流集会から代表参加した医師です。
 青年医師交流集会は三〇〇人以上が参加し、前進座の「赤ひげ」公演、済生会栗橋病院の本田宏副院長や堀毛清史理事によるシンポを行い、医師としての生き方を熱く語り合いました。
 NHK番組の「日本のこれから 医療安心できますか」では、本田医師や民医連の医師・看護師が、医療現場の実情を踏まえ発言しました。医師・看護師問題 の原因が地域偏在ではなく、絶対数の不足にあることを示し、「数は足りている」という厚生労働省を論破しました。
 一〇月二九日、九州・沖縄地協が「地域医療を守るシンポジウム」を四〇〇人以上の参加で開催しました。域内の病院長アンケートでは、「医療政策は間違っ ている」との意見が九〇%を占めました。これらは、現場の困難を前に、医師、看護師が立ち上がりつつあることを示し、今後の大きなうねりを予感させます。
 一〇月の理事会では、ドクターウエーブ闘争本部立ち上げを確認し、全地協で九州・沖縄のようなシンポを開催することを申し合わせました。
 憲法を守り、教育基本法改悪を許さないたたかいが今国会の大きな焦点です。
 制度の改悪で、必要とする人が医療・介護から遠ざけられています。史上最大の診療報酬引き下げも加わり、民医連の経営を守るとりくみも待ったなしです。 月間では地域の困難をつかみ、相談機能を高め、総合力を高め、受療権を守り抜くことを、とことん追求しましょう。
 一一月は病院経営管理者交流集会、介護事業責任者会議、地協・県連経営委員長会議など重要な会議を開催します。私たちは「生き残り論」には立たず「困難 はたたかいと連帯の力で乗り越える」との見地に立ち、奮闘しましょう。(長瀬文雄・事務局長

(民医連新聞 第1391号 2006年11月6日)

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