医療・福祉関係者のみなさま

2010年4月5日

「核兵器なくせ」署名 NPT再検討会議へ ラストスパート

 五月初旬にニューヨークで行われるNPT(核不拡散条約)再検討会議には、各国のNGOが集まり、核兵器廃絶に向けた行動を繰り 広げます。日本からも、原水爆禁止日本協議会の加盟団体などから一五〇〇人の代表団が参加し、民医連からは二〇〇人の予定です。すでに署名四〇〇万筆が船 で送り出されました。全国で一二〇〇万筆、民医連では一二〇万筆の目標到達に向け、四月一五日までが特別月間。各地で行動に力が入っています。

毎月ピースアクション 職員と共同組織の力で

宮崎

 当県連では、NPT再検討会議に向けて、「今こそ核兵器廃絶のチャンス」と一万五〇〇〇筆の高い目標にとりくんできました。
 二〇〇九年の前半は、四月のオバマ演説の影響や夏場の平和意識の高揚もあって順調に署名数を伸ばしました。しかし、秋も深まり冬が近づくと署名への情熱 がさめてきました。そこで、一万筆到達が目前になった一二月、あらためて職員の情熱をかきたてるため、ニュースを作成、街頭宣伝を計画しました。
 街頭行動の第一弾は一二月二四日。「クリスマスピースアクション」と銘打って三五人の職員・共同組織が街頭で訴えました。その後も一月に「ニューイヤー ピースアクション」、二月は「バレンタインピースアクション」と行動を続けています。街頭では老若男女を問わず協力的で、「核兵器をなくしたい」という思 いが広がっていることを実感しています。
 署名は二月末で約一万三〇〇〇筆まで到達しました。職員とともに共同組織のささえがこの成果を生み出しています。三月には派遣する職員も決まり、最終の 追い込みです。あと二〇〇〇筆、宮崎生協病院は一日三〇筆、クリニックや介護事業所は一日五筆を目標に、きっちりやりきってニューヨークへ届けます。
(内村浩三・平和社保委員会)

地域を訪問して署名集め「ニューヨークに行きます」

滋賀

 当県では、「反核・平和」の一致点で、幅広い団体が二〇〇二年から「ピースアクションしが」をつくり、共同行動をしています。二〇〇五年のNPT再検討会議には、滋賀から五人の代表をニューヨークに送りました。
 二〇一〇年のNPT再検討会議に向けては、署名推進センターをつくり、一四〇万県民の一割、一四万筆を目標にして、現在約一〇万筆まで集めました。
 二〇〇八年、スティーブン・リーパーさん(広島平和文化センター理事長)を招いた学習会では、「二〇〇五年の反核ニューヨーク集会には四万人が集まっ た。もし、その一〇倍の参加者があれば、ブッシュの間違いを正せたと思う」という衝撃的な話を聞きました。
 今回は滋賀から三七人、当県連からは、三つの診療所の各所長と青年職員二人を含む六人を送ること、署名は一万筆を目標に決めています。これまで週一回の街頭宣伝や休日の地域訪問行動などで、八〇〇〇筆を集めました。
 地域を一軒ずつ回り、「署名を持ってニューヨークに行きます」と言うと説得力があります。六人の代表者の似顔絵入りのカンパ箱を外来に設置し、似顔絵入 りの封筒でカンパをお願いすると、快く協力していただけ、カンパは一四〇万円を突破しました。
 訪米の際は、目的を英語で話せるよう練習もし、署名目標の達成に向け、全職員でがんばっています。五月二九日には報告集会と報告集の発行を予定しています。
(塚本昌子・県連事務局長)

署名400万筆送り出す

 3月16日に東京で「署名船積み送り出し集会」が行われました。その日までに寄せられた署名は 400万2701筆。山のように積まれた署名の箱を背に、各団体が決意表明。長瀬文雄・全日本民医連事務局長をはじめ、被爆者、宗教者、青年などが、署名 集めの苦労と感動を語りました。

全職員・患者・組合員で署名目標の120%達成へ

和歌山

 当県連では、二〇〇九年一月に「平和アクションプラン」をつくり、第一七次辺野古連帯支援行動に三人、全日本民医連平和活動交流集会に二人の青年職員を派遣し、運動を推進しました。県連総会での報告は多くの職員への行動提起になりました。
 五月に「平和アクションプランⅡ」を策定。六月の平和学習会には職員・組合員六〇人が参加し、「核兵器のない世界を」署名のキックオフになりました。す ぐ、ポスターと署名&募金封筒を職場に届け、全職員と全患者に訴えました。
 また共同組織では、機関紙「健康とくらし」の配布協力者に署名一〇枚と募金封筒をセットで渡し、協力を呼びかけ、署名と募金活動が一気にすすみました。
 全日本民医連第二期平和学校に、青年医師と看護師の二人を送り、地域の「平和夏祭り」でも署名を広げ、「戦争展わかやま」には一三〇〇人が来場し、「紀州おどり」では一二〇人で「健康・平和」を訴えました。
 秋には、医師と薬剤師の二人をニューヨークに派遣することを決め、一二月、全職員あてに再度署名を訴えました。そして、一月の県連「新春のつどい」会場で、ついに目標の一万筆を突破しました。
 その後目標に、署名二〇〇〇筆と募金七〇万円を上積み。各事業所には、参加者の写真入り横断幕が貼られています。いま、青年平和サークル「9ピーズ」 も、映画会など活動を再開しています。三月二三日現在、署名は一万一七二九筆になっています。
(久保田泰造・県連事務局長)

街頭で対話しながら

徳島

 【石川弘和通信員発】毎月「六日行動」として徳島健康生協は、 駅頭や地域で署名行動をしています。先日の署名行動では外国人にも訴えました。オバマ大統領の話などから、「ノーベル平和賞もらったね…」など会話が成立 し、署名してくれました。ほか、通行者から、「どこの団体がやってるの?」と訊ねられ、「徳島健生病院です。民医連です」と説明。「徳島からも代表が行く の?」「これ、ニューヨークまで行くの? すごいな」と驚かれました。

ビキニデー報告集会も

奈良

 【高崎大史通信員発】健生会では三月九日、ビキニデーの報告集 会を行い、五一人の職員が参加しました。土(どん)庫(ご)病院一階の回廊では、ビキニデーパネル展(都立第五福竜丸記念館より提供)を開催しています。 また同日、今年度最後の「九の日平和行動」を行い、新人職員を含め職員一〇人が参加しました。

3・28道民大集会で決意表明

北海道

 【北海道=橘晃弘通信員発】3月28日、雪の降る中、「立ちあがろう!雇用・くらし・平和のために」と6000人が参加して、大集会が行なわれました。NPT北海道代表団を代表して、函館陵北病院・薬剤師の山下あゆみさんが決意をのべました。

(民医連新聞 第1473号 2010年4月5日)

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