事業所のある風景

2008年1月15日

石川/上荒屋クリニック 有料老人ホームひだまり 地域にひらかれた暖かい施設として

2007年2月に開設

 「上荒屋クリニック」と「有料老人ホームひだまり」は金沢リハビリテーション病院の療養病床転換により2007年2月に開設した新たな施設です。
 上荒屋は金沢市中心部から西南に8km程離れた郊外に位置し、近年、大型商業施設の出店以来、商業地域としてめまぐるしく発展してきており、若い層を中 心とした新興住宅も増えてきている地域です。一方、病院建設から関係する古くからの友の会会員さんも多くいらっしゃる地域です。

病院からの転換

 前身である金沢リハビリテーション病院は1986年10月に地域 医療、老人医療、リウマチセンターとしての医療機能と役割を果たすべく上荒屋の地に建設されました。法人全体の病院機能のあり方や地域になくてはならない 事業所として存続するため、開設20周年をむかえた昨年の10月に、病院からクリニックと有料老人ホームへの転換を決定。外来部分をクリニック、2階から 3階の病棟(86床)と4階の管理棟を58戸の有料老人ホームに改修しました。全室個室化と入浴設備といった必要最小限の設備投資で、民医連の事業所とし て、経済的理由で入居困難な方をださないよう、生活保護受給者の方でも入居できる有料老人ホームとしました。

地域の中の医療・介護・福祉の複合施設

 上荒屋クリニックでは病院の外来からかかりつけ医として、地域に 根付いた医療機関となることを位置づけて取り組んでいます。どんなことでもなにかあればまず外来に受診(相談)していただける、そんな外来を目指して現在 も奮闘中です。また、2007年2月からは病院の外来がクリニックとなり在宅支援診療所として新たにスタートしました。往診パートも増やして有料老人ホー ム入居者および地域の在宅医療にも力を入れています。
 一方、「ひだまり」は58戸の住まいとして開設し、訪問看護ステーション、ヘルパーステーション、通所介護といった外付けの介護事業所を併設して立ち上 げて、入居者の生活を援助しています。訪問看護ステーションは24時間応需、ヘルパーステーションは入居者の入浴を中心に生活援助、通所介護は365日利 用で入居者に対応しています。また、病院の栄養部は給配食センターとして飲食店許可を得、入居者中心に食事の提供を実施しています。「金沢リハビリテー ション病院」からの財産を受け継ぎ、ボランティア・友の会とともに各種教室や衣類たたみなど、ご援助いただいております。

今回の転換にあたって

 「上荒屋クリニック」「ひだまり」の名前は公募で選びました。上 荒屋はまさに地域の名、「ひだまり」はほんわかとした暖かいイメージの施設になるという願いでつけられました。地域に開かれた施設として、いつでも、だれ でも、安心して利用できるほんわかと暖かい事業所としてさらなる発展をしていきたいと思います。
上荒屋クリニック 事務長 広崎 拓也)

「民医連院所のある風景」 『民医連医療』2008年1月号.No.425より

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