平和の集いでＮＰＴ行動へ決意 土庫（どんご）病院

　【奈良＝高崎大史通信員発】当院は三月二七、二八の両日、地域の民主団体とともに第一九回「中和地域平和の集い」を大和高田市内で開催しました。市と市の教育委員会、新聞各社が後援し、市長からメッセージが届きました。
　実行委員会が作成した原子爆弾リトルボーイの実物大模型などを展示し、ＪＩＭ-ＮＥＴの協力でイラク軽食喫茶コーナーをつくり、平和アニメも上映するな ど多彩な催しです。院内うたごえサークル「どんごのねっこ」の合唱、被爆者で元大阪フィルのチェロ奏者・山崎隆さんが被爆体験を語り、演奏しました。
　五月にニューヨークで開かれるＮＰＴ行動に参加する吉川周作副院長が､｢ＮＰＴへむけて核兵器廃絶をめざす」と題して講演。「昨年のオバマ演説を機に、 核兵器廃絶の流れはできつつある。昨年一二月、国連総会核兵器全廃をめざす決議案に、アメリカがこの一六年で初めて共同提案国になり、賛成多数で可決され た。日本の世論を高めて、ニューヨークへ向かいたい」と語りました。二日間で三五〇人が来場し、核兵器廃絶署名は一〇〇筆以上寄せられました。

（民医連新聞　第1474号　2010年4月19日）