民医連新聞

2007年3月19日

2・23地域医療の確保にむけた緊急シンポジウムひらく

「医師・看護師が足りない! 地域医療の確保にむけた緊急シンポジウム」が二月二三日に東京で行われ、約二六〇人が参加しました。
 民医連も加わる実行委員会が主催。四人のシンポジストの発言をもとに、会場の参加者を交え、いま必要なことなど意見交換しました。
 医師で岩手県宮古市長の熊坂義裕さんは「地方都市の深刻な医師不足に、自治体首長が奔走している」と自治体立の病院・診療所の危機を訴えました。山梨県 医師会で勤務医部会長をつとめる飯田龍一さんは、勤務医アンケートから深刻な労働条件を示し、「医師の絶対数が不足。勤務医自身が声を出すことは医療を守 る社会的使命」とのべました。
 京大病院看護部長の嶋森好子さんは、各先進国のデータから日本の看護師不足の実態を示し、「医療の質と安全確保に必要な看護師数を根拠あるデータで出し たい」と話しました。神戸市看護大学副学長の林千冬さんは、コーディネーターを兼ねて発言し、看護師が働き続けられる条件づくりの大切さを話しました。
 会場から、若い看護師が「看護の楽しさが分からないうち辞めてしまうのは残念。なぜ苦しいのかを知れば、がんばれると思う」、中堅の看護師が「ゆとりが あり勉強できる職場は退職が少ない」など発言。病院勤務医の「低医療費政策が問題との認識で今日は一致できると思う」という発言に、参加者はうなずいてい ました。

(民医連新聞 第1400号 2007年3月19日)

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