医療・福祉関係者のみなさま

2010年11月1日

変えるのは私たち 奮闘する沖縄民医連 11・28沖縄知事選 平和と自立の実現へ

 一一月一一日告示、二八日投開票の沖縄県知事選で、沖縄民医連は普天間基地の無条件撤去を掲げるイハ洋一氏(前・宜野湾市長)の 当選を勝ち取ろうと、熱く燃えています。全日本民医連も全力を挙げてイハ氏を支援することを決め、各県連が続々と現地入り。基地のない新しい沖縄に向けて 「変えるのは私たち」を合言葉に奮闘しています。(知念清香、沖縄民医連事務局)

 知事選は現職の仲井真弘多氏とイハ洋一氏による事実上の一騎打ちの様相です。今年一月の名 護市長選や四月の九万人県民集会からも、米軍基地の無条件撤去は沖縄の民意です。一方、政府は普天間基地の辺野古移設を強行しようとしています。知事選は 沖縄一県にとどまらず、日本の国民主権と平和主義が試される歴史的な選挙といえます。
 民医連綱領には「国民主権と平和的生存権を謳った憲法の理念を高く掲げ」と書かれています。綱領実現の立場から、沖縄民医連は普天間基地の辺野古移転を 許さず、国外への無条件撤去を公約したイハ氏の推薦を決定。県連内の意思統一を図ろうと、一〇月九日に「5者連合結成・学習決起集会」を開催しました。
 集会にはイハ氏と全日本民医連の長瀬文雄事務局長を招き、知事選の争点と現状認識を共有。沖縄民医連の新垣安男会長がイハ氏に推薦状を手渡し、県政奪還 をめざして全力でたたかうことを表明、固い握手を交わしました。
 イハ氏は、「迷走する日米両政府に翻弄されることは、これ以上許されない。県民の暮らしを守る県政を実現する」と熱弁。長瀬事務局長は「今回の選挙は沖 縄だけの問題ではなく、日本中の国民が考える必要がある。すでに全国で支援の輪が大きく広がっている」と報告しました。
 集会の最後には各院所、労組の代表が決意表明、参加者全員で「がんばろう」と「沖縄を返せ」を合唱し、スクラムを組んだ腕にグッと力が入りました。参加 した職員は「多くの仲間が一つのことに向かうパワーはとても心強い。その仲間の一人であることに誇りを感じる。私たちが率先してがんばらねば、との思いを 再確認した」と決意を新たにしました。

全職場で学習を提起

 沖縄民医連では学習用パンフレット「新しい沖縄へ、変えるのは私たち」を作成し、全職場で読み合わせをすすめています。学習を終えた職員の中には「情勢 や争点が良くわかる」「読みすすめていくうちにイハさんへの思いが熱くなった」と、さっそく行動に出る姿が。パンフは全日本民医連のホームページ「緊急行 動提起」欄に掲載されています。
 一〇月二〇日からは朝立ち宣伝も始まりました。初日は沖縄協同病院の職員ら約五〇人が横断幕を掲げて同院前の交差点に立ちイハ氏の支持を訴えました。沖 縄民医連は各事業所や地域でのビラ配布、ハンドマイク宣伝、電話かけ、カンパ、職員のあらゆるつながりを活かした支持拡大などに旺盛にとりくんでいます。 イハ氏の勝利に向け、全国の皆さんのご協力を心から訴えます。

全国から支援続ぞく

 全日本民医連の長瀬事務局長は沖縄県知事選について、「支援ではなく、私たち自身のたたか いととらえてほしい。民医連新綱領の実践として、全国からあらゆる行動を起こそう」と呼びかけています。すでに10月12日の長野県民医連を皮切りに群 馬、岡山、福岡と全国から続々と来沖し、県連職員とともに第1号ビラの配布に奮闘しました。
 千葉民医連は「沖縄支援・連帯行動実行委員会」を結成し、17人が10月28日に来沖。現地でバスをチャーターし普天間基地や辺野古を見学、学習を力に支援活動を展開しました。
 東京ほくと医療生協有志は10月14日に「沖縄県知事選挙勝利をめざすほくとの会」を結成、組合員と職員を対象にカンパを集めるとともに、11月15日 から3泊4日で沖縄入りする予定です。また、山梨民医連は県連平和学校の卒業生を中心に若手職員の顔写真を掲載したチラシを作成、50万円を目標にカンパ を集めています。
 沖縄民医連と各県連が一体となったハンドマイクや宣伝カーでの行動も始まりました。今後の全国支援は、23県連から213人の仲間がかけつける予定です(10月25日現在)。

(民医連新聞 第1487号 2010年11月1日)

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