民医連新聞

2007年8月6日

コンパス 7月理事会 被災地支援、経営支援に連帯の力を結集しよう

七月の理事会では、第三回評議員会方針案、ドクターウエーブ方針、民医連看護調査、被ばく問題交流集会問題提起案などを論議しました。
 新潟中越沖地震で、一八日に現地に入った事務局長が報告を行いました。新潟は、この三年間に水害、前の地震と、三回の大きな被害に遭い、そのたびに災害弱者や高齢者が亡くなっています。
 現地に入って実感したことは、学校の体育館などは避難所として適切ではないということです。暑さの中、水も不足し、脱水症や病気の悪化、感染症や食中毒 の危険性があります。仮設トイレも和式が多く、膝などが悪い高齢者はつらい思いをしていました。下越病院D―MATチームがさっそく、県の要請で災害救援 に携わっています。今後は長期の生活・復興支援が重要です。民主団体による共同センターも立ち上がりました。
 民医連として、現地支援とともに被災者に対する国保料の減免や医療費の一部負担金の免除を求める活動を続けていきたいと思います。
 また今回は、東京電力・柏崎刈羽原発の放射能もれ事故隠しや耐震構造の問題など、原発政策のずさんさが明らかになりました。この問題を重視し、追及していきます。
 ドクターウエーブで医師増員を求めるパンフを五〇万部発行しました。日本の医師の倍にあたる部数です。民医連の主張が大きな世論になりつつあります。多 くの人たちと対話し、看護師増員、診療報酬引き上げと合わせて、大波を起こしましょう。
 民医連看護パンフ『キラっと輝くたからもの』を発行しました。たいへん元気が出る、民医連が大好きになる内容です。看護学生や看護師志望の高校生に渡したり、職員みんなで学んだり、おおいに普及しましょう。
 〇六年度経営結果が出ました。七二%の法人が黒字決算でした。しかし外来収益減少が、そのまま利益減少です。また、中小病院が苦戦しています。一方、川 崎では五、六月、職員や仲間の奮闘で黒字となりました。北海道勤医協基金は、すでに全国から一億七七〇〇万円が寄せられ、全道と勤医協を合わせ、約一二億 円になりました。現地の仲間の奮闘と連帯の力です。
 評議員会議案でのべたように「民医連でがんばる」、「民医連ががんばる」ということが大事なときです。
 暑さに負けず、悪政に負けず、奮闘しましょう。(長瀬文雄、事務局長)

(民医連新聞 第1409号 2007年8月6日)

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