事業所のある風景

2010年2月15日

京都/京都民医連第二中央病院 このまちで、人を大切にする医療をともに

 1937年に安井医院として開業して以来、「お金のあるなしにかかわらず、誰もが安心して受けられる親切でよい医療」を一貫して掲げてきました。
 私たちの病院のある左京区は、高齢化率が24パーセント(住民基本台帳)と高い地域です。高齢単身者や、高齢夫婦世帯も増加しています。一方、京都大学 が近くにあり、学生の街でもあります。
 地域の医療状況は、京都大学、府立大学の付属病院が徒歩15~20分のところにあります。第一日赤、第二日赤、社会保険京都病院なども近く、これらの病 院が救急医療の中心を担っています。また、開業医の高密度の地域でもあります。

外来も総合的に展開

 私たちの病院は、左京区では大学病院を除けばもっとも病床数が多く、外来も総合的に展開しています。医療機能の柱は、(1)在宅を支える―法人として 450件の訪問診察を行っています。各種専門医、リハビリ、嚥下のとりくみ、褥瘡・ICT回診・NST活動などのチーム医療のとりくみも行っています、 (2)リハビリに強い-約50人のリハビリスタッフと、複数のリハビリテーション専門医が在籍する、京都でも有数の施設です。入院(回復期リハ病棟な ど)・外来・在宅まで地域のニーズにこたえるリハビリテーションを展開しています、(3)連携を重視する-地域の医療ニーズにこたえる病院として、大学病 院の協力も得て、救急からリハビリまで総合的な外来診療を展開しています。回復期・療養病棟を中心に私たちの病院への紹介があります、(4)無差別平等の 医療―患者が主体的に治療に向き合えるよう、スタッフがあらゆる面からサポートしています。

開かれた病院をめざして

 退院後のことも含め、患者の生活全体を考え治療を行っています。無差別・平等の理念を持つ医療機関として、命に差別を持ち込む差額ベッド代(個室料)は一切いただいていません。無料低額診療事業を実施するなど、誰でもかかれる開かれた病院をめざしています。
 法人内には診療所や訪問看護ステーション、デイサービスセンターなどを持ち、医療・福祉のネットワークを広げています。他の医療機関や、地域の方とも協力し、医療・介護・健康づくりになくてはならない医療機関として地域に貢献しています。
 「安心して住み続けられるまちづくり」をめざして、健康友の会(会員約1万人)の方々と一緒に健康づくり、ボランティア活動、医療社会保障・反核平和のとりくみ、医療・経営を守り発展させるとりくみを進めています。

「ひと・いのちが大切にされる」府政に

  2010年春に、京都府知事選挙が行われます。門祐輔院長が立候補することになりました。「医療崩壊」が深刻化する現在、これを立て直すためにどうする か。最もストレートな方法である、京都府知事に立候補するという選択肢を選びました。“ひと・いのちが大切にされる京都府政への転換を”めざして活動を開 始しています。
 全国の皆さんのご支援をよろしくお願い申し上げます。
京都民医連第二中央病院 事務長 杉野 寿信)

 

「民医連事業所のある風景」 『民医連医療』2010年2月号.No.450より

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