事業所のある風景

2010年9月15日

山形/メディカルフィットネスViViD(ビビ) きめ細やかな運動指導を提供

 庄内医療生活協同組合のある鶴岡市は、山形県の日本海沿岸(南庄内)に位置します。2005年に近隣5町村と合併し、人口約14万人の、東北で一番面積の大きい市になりました。
 鶴岡市といえば、2002年の藤沢周平原作の映画「たそがれ清兵衛」のロケ地として一気に・全国区・となりました。その後も、数々の藤沢作品や「おくり びと」「座頭市 THE LAST」などの映画のロケ地にもなっています。自然豊かな環境にあり、春は山菜、夏はだだちゃ豆、秋は庄内米、冬は寒鱈(かんだら)など、一年を通して 旬の食材がいろいろ味わえます。

ココロもカラダも元気に

 メディカルフィットネスViViD(ビビ)は、2003年4月 に、鶴岡協立病院附属クリニックの増改築を機にオープンしました。ViViDは、生活習慣病の改善や健康づくりを目的として開設され、有酸素系マシン(エ アロバイク・トレッドミルなど)16台、レジスタンス系マシン(筋力トレーニング)8種類、集団プログラム対応可能なスタジオのほかに、縦18mの流水 プール(水中ウオーキング専用)を備えています。
 医師の許可が入会の条件となりますが、定期的に体力測定等を行い、健康運動指導士が個々のメニューを組み立て、目的にあった運動レベルでの指導を行って います。クリニックの患者でViViD入会希望の方は、生活習慣病指導管理料算定での入会可能というのも、ViViDの特徴のひとつです。また、自分の都 合のつく時間帯に来て自由に運動できるというのも喜ばれています。
 スタジオでの集団プログラムやプールでのウオーキングは人気メニューで、毎日の日課のようにViViDに来られる会員の方もいます。体を動かすことはも ちろんのこと、交流の場としても好評で、おしゃべりが多くなってしまう会員もいますが、ココロもカラダも元気になるためにはViViDのような施設が必要 なのかもしれません。

健康を獲得・保持する手助けを

 2008年6月からViViDスタジオを活用して、介護保険対応 のメディカルデイサービスビビを週2回(火曜日・木曜日の午前中のみ)行っています。介護度が比較的軽く自立している方が対象で、運動がメーン(食事・入 浴等のサービス提供は行わない)の、アクティブエイジングをめざしたデイサービスです。デイサービスでは、下肢の筋力の維持・向上を目的としての筋力ト レーニングや、レクリエーション的な手指運動やリズム体操なども取り入れて、楽しみながら体を動かしています。また、希望者にはプールでのウオーキングを 取り入れており、それを楽しみにしている方も多くなってきています。
 病気がない方にはいかに病気にならずに健康であり続けられるか、また、生活習慣病やその予備軍と言われている方々の生活習慣を少しでも改善していくこと が今の社会では求められています。さらに、ロコモティブシンドローム(運動器症候群=運動器の障害によって要介護になっていくこと)の予防や介護保険対応 となっても自立をキープするためにできることを行っていくというように、健康を獲得・保持していくことは生涯必要なことです。ViViDでは、この切れ目 のない対象者への希望・要望に、きめ細やかな運動指導を提供していく場所として、今後も地域と密着していきたいと思います。
メディカルフィットネスViViD(ビビ)主任 石塚 玲子)

「民医連事業所のある風景」 『民医連医療』2010年9月号.No.457より

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