民医連新聞

2007年12月3日

コンパス 11月理事会 08年診療報酬引き下げ許さない 署名・青ビラを手に立ち向かおう

今理事会は、第八回学術・運動交流集会の前日に広島で開きました。学運交が行われた国際会議場は、平和公園内にあり、広島民医連会長の齋藤紀さんは、 「六二年前、この頭上で原子爆弾が炸裂、一瞬にして一四万人以上の生命が奪われた」とのべ、いのちを守る民医連運動の前進を呼びかけました。会場には、平 和公園内から掘り出された茶碗のかけらなどを配るコーナーがあり、私もその重みを一つ抱いて帰りました。
 理事会では、被団協が呼びかけた原爆症裁判の早期解決を求める一〇〇万筆署名と一二・四厚生労働省包囲行動に、全面的に協力することを確認しました。
 また、薬害肝炎の早期解決と被害者救済を求めて、被告企業である田辺三菱ウエルファーマ(旧ミドリ十字)社に対する抗議行動と、薬品の不買運動にとりく むこと、二〇〇万人以上ともいわれる感染者の掘り起こしと相談活動を強めることを確認しました。
 先月、初めて病院未収金問題交流会を開きました。一病院当たり六四一万円の未収金があり、年ごとに増加しています。「払いたくても払えない」という患者 が急増する実態をよくつかみ、社会資源を積極的に活用し、第二種社会福祉事業にもとづく無料低額診療制度を紹介するなど、民医連らしい対応が重要です。
 上半期のモニター法人(二六法人)の経営結果は、〇六年度診療報酬改悪の大打撃を受けた昨年と比べ改善基調になり、経常利益はわずかながら黒字でした。 しかし、〇五年度には遠くおよばず入院、外来とも患者減少傾向は続いています。
 医師、看護師体制の困難による診療制限など内的要因があり、また、患者の受療権が奪われた結果でもあります。
 財務省は〇八年度も前回並に診療報酬を引き下げる方針を打ち出しました。医師、看護師体制の充実にむけ粘り強く奮闘するとともに、これ以上医療崩壊を激 化させるわけには行きません。全日本民医連の青ビラ(民医連新聞号外)、「患者負担を減らし診療・介護報酬引き上げで再生を」のはがき付ビラに続ぞくと反 響が集まっています。
 理事会では第三八回総会議案の熱い議論を開始しています。まさに民医連の出番です。(長瀬文雄、事務局長)

(民医連新聞 第1417号 2007年12月3日)

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