事業所のある風景

2011年3月15日

和歌山/和歌山生協病院・和歌山生協病院附属診療所 地域にとってかけがえのない事業所をめざして

 2010年11月25日、和歌山生協病院・和歌山生協病院附属診療所は第2次リニューアル工事を完了させました。組合員や患者のみなさんは、「きれいになったなあ」「広くなったよ」「大病院やな?!」とリニューアル工事の完成を喜んでおられます。

地域の医療要求に応えて

 1980年12月1日、全日本民医連、各県連の援助により建設された和歌山生協病院は2010年12月1日に30歳の誕生日を迎えました。
 地域の医療要求に応え、1954年の中之島診療所の開設以来、医師不足に悩んできた先輩たちの「若い先生が研修できる病院があれば」という悲願を受けつ ぎ、経営危機等、幾多の困難を職員・組合員が力を合わせて乗り越え建設されました。
 30年を経た現在、生協病院は、在宅介護支援センターをもち、病棟機能では7対1病床101床(うち亜急性期病床〔I〕8床)・回復期リハビリテーショ ン病床48床の合計149床(建設当時は108床)の臨床研修指定病院で、和歌山市内外の医療機関・介護施設との連携も積極的にすすめています。
 和歌山生協病院附属診療所は2003年12月に、和歌山生協病院から外来・透析部分を独立し、活動を開始しました。しかし当時は、限られた狭い敷地の診 療所でしたので、診療機能・アメニティーにも問題が生じていました。この度、隣接地が利用できるようになり、組合員とともに診療所の機能論議を積み重ねて きました。通所リハビリテーション(短時間対応)の開設や、アメニティーの充実、また同地には病院の増築も行い、内視鏡センター・健診センターをつくるな ど、病院・診療所の得意分野を拡大し、患者・地域住民の要求に応えてきました。

歴史から学んだ教訓を大切に

 第1次リニューアル(2003年)の翌年は、和歌山中央医療生活 協同組合の50周年でした。50周年の歩みをまとめた記念誌にはその歴史の教訓として、“医師の確保・養成は不可欠・重要課題であること、組合員参加の民 主的大衆的運営と職員参加の民主的管理運営を徹底して重視すること、組合員と役職員の共同の重視、我流に陥らず全国(全日本民医連・日本生協連医療部会) に結集し、つねに全国の方針や仲間から学ぶこと、などは特に重要な教訓です”と述べています。
 国民の政治不信が募る情勢の中、民医連の事業所では歴史から学んだこの教訓を特別大切にし、実践することが重要です。施設も組織も発展してきた和歌山生 協病院と和歌山生協病院附属診療所は、全国に学び地域にとってかけがえのない事業所をめざして奮闘していきます。
和歌山生協病院・和歌山生協病院附属診療所 事務長 藤沢 衛)

「民医連事業所のある風景」 『民医連医療』2011年3月号.No.463より

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