事業所のある風景

2013年2月15日

大分/大分健生病院 365日、地域医療を支えて…

 大分健生病院は、大分県海岸部のほぼ中央に位置する県都大分市の市街地から車で約10分の場所にあります。大分市は人口47万人、県内では数少な い人口増加の自治体ではあるものの、そのうち65歳以上の人口は21.4パーセント(2012年11月末現在)、将来2035年には32.9パーセントと 推測されています。
 大分県内の観光地としては、別府や湯布院にはかなわないものの、2005年の市町村合併の際に佐賀関町が大分市になったことにより、「関あじ」「関さ ば」が大分市の特産物となりました。また、サッカーJ2の6位から、入れ替え戦の末、J1への昇格が決まった「大分トリニータ」の本拠地でもあります。

「安心して良い医療を受けたい」という住民の願いからはじまって…

 大分健生病院のルーツは、「安心して良い医療を受けたい。患者の立場に立った民主的な医療機関を持ちたい」という住民の願いにより、当時はまだ水田ばかりであった大分市古ヶ鶴(こがづる)に1973年「津留診療所」が設立されたところからはじまります。
 当時の医師・看護師は地域に出かけての「健康相談」や「医療講演会」等を開催しながら、地域医療を担ってきました。その後、1981年7月1日に50床 の病院として大分健生病院が開院し、8月には大分県医療生活協同組合を設立し、現在に至っています。

「差額ベッド代をとらない医療機関」として

 現在は、大分民医連の中で唯一の入院 機能を持つ事業所であり、「差額ベッド代をとらない医療機関」として、大分民医連の医療活動の中心的役割を果たしています。また、県内に13病院しかない 基幹型臨床研修病院のひとつでもあり、さらに救急指定病院として365日、大分の地域医療を支えています。

入院療養環境の改善のために新病院を

 現在の病床数は130床、それぞれ違 う機能を持った病棟構成で、急性期病棟(7対1)が48床、障害者病棟(10対1)が46床、回復期リハビリ病棟(13対1)が36床となっています。こ のうち、回復期リハビリ病棟は2000年の外来リニューアル時に増築した部分のため、老朽化はしていないものの、ほかの2つの病棟は2013年で33年目 を迎え、施設の老朽化も顕著です。
 入院療養環境の改善が生協組合員からの切実な要求となるなか、現在「新病院建設委員会」を中心に、新病院着工(2013年8月予定)の準備を進めています。

大分健生病院 事務長 江藤 崇寛)

「民医連事業所のある風景」 『民医連医療』2013年2月号.No.486より

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