事業所のある風景

2013年3月15日

岐阜/こがねだ診療所 なんでも相談できる診療所めざして

 こがねだ診療所は、岐阜市から国道156号線を北へ、関市に入り、すぐの小金田地区にあります。岐阜駅からは車で45分、岐阜民医連のセンター病院、みどり病院からは5分です。この地で診療を開始し、2013年で15年目を迎えました。
 関市の人口は約9万人、御存知のとおり、刃物の町ですが、近年は東海環状道路等インフラの整備も進み、大規模な工場の誘致も進んでいます。
 診療所は、田畑が広がる関市の西部地域にあり、周辺には学校・保育園があります。古くからの世帯が多く残りながらも、若い核家族世帯も増加し、乳幼児か らお年寄りまでがともに生活している地域です。

繰り返すマイナーチェンジ

 こがねだ診療所は、この3年間で所 長、師長、事務長が交代し、マイナーチェンジ(フルモデルチェンジか?)しました。2012年度は、電子カルテを更新、法人内統一の電子カルテを導入した ことで、事業所間で患者情報の共有化が可能になりました。緊急時等、迅速かつ緊密な連携を取ることができるようになったこと、センター病院でしか行えない 検査でもストレスなく(診療所で予約がとれ、結果も聞ける)受けることができるようになったことなど、患者満足度の向上に大きな役割を果たしています。
 採尿室や洗面台、通用口など開所から15年経過し、不具合が発生していたさまざまな個所を改修し、ハード面でも利用しやすい診療所をめざして今もマイナーチェンジを続けています。

地域に根ざした、家族ぐるみでかかれる診療所をめざして

 月間平均外来人数が約800人、医師1人、看護師5人(常勤2人・非常勤3人)、事務3人(常勤2人・非常勤1人)の小さな診療所ですが、子どもからお年寄りまで、家族ぐるみでかかれる診療所をめざして職員一同日々の業務にあたっています。
 関市のがん検診実施数は市内医療機関で2番目の実績(2012年度11月末で約800件)、小児の予防接種も数を伸ばしています。在宅療養患者数も現在は50人になりました。
 規模は小さいながら、介護保険導入前から続く通所リハビリテーションは、介護が必要になり始めた「患者さん」が最初に「利用者さん」になる「診療所にあ る介護事業所」として必要とされています。保健予防から在宅療養まで、切れ目なく医療・介護を提供することで、どの世代からも必要とされる診療所として地 域に根付いてきています。これからも、子どもからお年寄りまで、なんでも相談できる診療所をめざし、とりくみを続けていきます。
 (こがねだ診療所 事務長 中村 英洋)

「民医連事業所のある風景」 『民医連医療』2013年3月号.No.487より

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