医療・福祉関係者のみなさま

2014年3月17日

全日本民医連 第41回定期総会 2月27日~3月1日 全議案を承認/新役員を選出 人権守るたたかいを多くの人たちと手をつないで

 二月二七~三月一日、全日本民医連は第四一回定期総会を長野市内で開きました。全県連から参加した六〇三人の代議員と全日本民医 連理事らが、実践や意見を出し合い、方針案を豊かにする三日間でした。運動方針、決算・予算などを決定し、新役員を選出。一二年ぶりに事務局長を交代、新 しい理事会で全国の仲間や広範な人たちとともに奮闘する四一期をスタートさせました。

 オープニングは長野県民医連の職員たちのコンチェルトで。小西恭司副会長が開会あいさつし、番場誉(長野)、三木美恵子(兵庫)、太田美季(北海道)各代議員を議長団に選出しました。
 長野県民医連の熊谷嘉隆会長が歓迎あいさつ。四〇期に全日本民医連が提起した「医、職、住、環境」シンポを全国に先駆けて一昨年に行い、これまでなかっ たつながりがいまも続いて県連の宝になっている。代議員の記憶に残る総会にしたい、大雪も溶ける熱い討論を、と呼びかけました。
 藤末衛会長が理事会を代表しあいさつ。この二年間で亡くなった職員に黙祷も行いました。
 佐久総合病院(JA長野厚生連)から初めて来賓として伊澤敏統括院長が出席し「皆さんと連帯する時代に一歩も二歩も踏み込んだ。弱い人をささえながら共 にたたかっていくことが我々の基本」と語りました。他に、韓国・グリーン病院のイ・ジョンフン事務長や保健医療連合のイ・サンユン政策局長をはじめ、原発 問題住民運動全国連絡センターの筆頭代表委員の伊東達也さんなど六人の来賓があいさつ。キューバ大使館、全国自治体病院協議会、日本看護協会からのメッ セージが紹介されました。祝辞は六五団体から届きました。
 運動方針案を長瀬文雄事務局長が提案。決算報告と予算提案を山本淑子事務局次長が行い、会計監査報告がありました。選挙管理委員会が役員選出について提案、代議員による信任投票を行いました。
 運動方針案の討論の冒頭、福島・わたり病院の遠藤剛院長が登壇し、全国の医師支援により同院が研修病院として再生しつつあることを報告しました。
 討論では二二人が発言。被災地の現状や各地の原発事故被災者支援、沖縄・名護市長選挙、受療権を守る活動、医師養成、HPH活動などについて述べまし た。討論は二日目の分散会に付託。夕方から伊藤塾の伊藤真弁護士の記念講演がありました。

圧倒的多数で方針を採決

 二日目は分散会。一三会場でのべ九二〇本の発言がありました。
 三日目に全体会を再開し、三つの分散会の内容が報告されました。長瀬事務局長が方針案への質問や意見に対する理事会の見解を述べて全体討論へ。介護ウ エーブ、共同組織の地域見守り、街頭相談会と職員の変化、病棟再編と医師養成、全日本民医連の事務幹部養成学校の継続要望など、一〇本の発言がありまし た。
 選挙管理委員会が、八五人の役員候補全員が圧倒的多数で信任されたと報告しました。
理事会の総括報告に続き、採決を行いました。運動方針案は、保留が二で圧倒的多数の賛成で採択。決算・予算報告は満場一致で採択されました。また特別決議 と総会スローガンの採択、評議員・予備評議員を拍手で承認しました。
 第八回民医連表彰は、六つの発表と二つの論文が受賞。
 退任役員を代表して岩本鉄矢前副会長があいさつ。新任役員の名前を岸本啓介・新事務局長が読み上げ、新理事会代表として藤末衛会長が決意表明、閉会あいさつを柳沢深志副会長が行いました。


第41回総会スローガン

○平和憲法のもと、戦争をしない国の歴史を守り抜き、新しい福祉国家を展望する国内外の運動をつなぐ架け橋となろう
○誰もが安心して住み続けられるまちづくりとあるべき「地域包括ケア」の実現めざし、すべての事業所と共同組織の中長期展望をつくりだそう
○新しい時代に対応し、民医連らしさにこだわり、健康権実現・生存権保障を担う医師をはじめとする職員育成を旺盛にすすめよう

(民医連新聞 第1568号 2014年3月17日)

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