MIN-IRENトピックス

2019年5月22日

理事会(2019年5月)藤末会長あいさつ

 一斉地方選挙が終わり、いよいよ参議院選をにらんだ動きが活発になってきました。景気の後退が明確になり、アベノミクスの破綻、消費税10%増税への懸念が増加、そして、与党と改憲勢力に属する国会議員のおごりと不見識、暴言、それにもかかわらず首相の2020年改憲への固執なども絡んで、衆参同日選が取りざたされる状況です。「低投票率」という一斉地方選で突破できなかった問題を大きく変化させる手を打つ知恵を出し合いながら、すべての職員、患者さん、共同組織の皆さんが投票することで、9条改憲を葬り去り、生活の希望が見出せる参議院選となるよう努力したいと思います。
 自民党は、参議院選後に痛みを伴う社会保障「改革」を日程化し、次の準備として「新時代の社会保障改革ビジョン」として提言しました。人口減少社会を徹底的に利用したものとなっています。2025年を超えて、生産年齢人口が減少する2040年を見据えるものとのことですが、非正規労働の現状を前提に就労年齢延長、国の財政支出は消費税に限定した社会保険制度改革などとなっています。2012年の社会保障理念を変更したことが根本的な問題であり、最近の厚労省幹部と学者の座談会でも語られています。働く人が減少して保険料も減少する、財政も借金まみれで大変、だから「個人の自律と選択を支援する身の丈にあった社会保障」で十分という理屈です。なんとしても、社会保障の未来を語り、めざす参議院選としなければなりません。

 韓国の友人たちの出版社から、韓国史上初めて「山本宣治」を紹介する本が翻訳されるということで、推薦文を依頼されました。改めて読んでみると、山宣の生きた時代、民衆による平和と人権、民主主義を求める運動が起こる時には、激しい弾圧に抗して切実な医療・健康要求に応える運動が立ち上がり、やがて組織化されるという歴史的事実が確認できます。民医連の源流である無産者診療所は、山宣の暗殺に抗議し、たたかい傷ついた人々と貧しい人々の治療のため設立されました。山宣の生き様とその時代の民主化運動が健康権実現への運動と分かち難く結びついていたのです。第二次世界大戦中の欧州レジスタンス運動では、医療従事者が奮闘し、戦後復興の最重要課題として医療・健康要求の実現のための社会保障のあり方が模索され、福祉国家への道を歩むこととなりました。ぜひ歴史を学ぶ中に組み入れて語っていただきたいと思います。

 人々のいのち、健康に深く関わる医療・介護・福祉に従事する者として、意思表示と行動を起こし、戦争する国づくりと、「医療追い出し、介護とりあげ」の社会保障削減が一体となった政治の中で、引き続き、安倍政権の暴走を阻止していきましょう。

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