事業所のある風景

2014年5月15日

熊本/天草ふれあいクリニック 安心して住み続けられるまちづくりを

 天草ふれあいクリニックは天草市の中心部にある天草市役所から車で5分ほどの所にあります。主な公共交通機関はバスですが、あまり多くは運行して いないため、交通手段のほとんどは車です。また天草といえば「美しい海」ですが、クリニックからは残念ながら見えません。2軒のパチンコ屋、九州電力営業 所、労働庁舎に囲まれています。
 あまくさ健康友の会の酒井会長はじめ、会員が手入れをされている敷地内の花壇には、いつもきれいな花が咲いています。

地域の要求に応える

 天草ふれあいクリニックは、天草地区の労災患者や地域住民からの要望で2002年に無床診療所として開設しました。
 所長と友の会専従含め計10人が働いています。現在でも150人近い労災患者の治療と、労災患者の掘り起こしを行っていて、天草における労災と水俣病問題の拠点として奮闘しています。
 在宅支援診療所の取得はしていませんが、在宅医療にもとりくんでいます。
 訪問診療は地域の病院やケアマネジャーから依頼されることが多く、いわゆる口コミで増えています。「看取りまでお願いしたい」と依頼されることも多く、 ここ数年は毎年6?7件の看取りを経験しています。
 2013年12月からは在宅にかかわる地域の事業所や往診先の施設とカンファレンスを開始し、看取りの振り返りや情報交換を行っています。気がつけば訪 問診療件数も80件(施設系2カ所:約60件、個人宅:約20件)になっていました。さらなる在宅医療の質向上のため、往診枠の拡大と訪問看護を開始しま す。

住みよいまちづくり

  地域活動として「青空健康チェック」「ふれあい昼食会」を毎月開催しています。「ふれあい昼食会」では1人暮らしの方や昼間1人で過ごされる方を対象とし ています。参加者は毎回5~6人です。お食事と会話を楽しむ1時間程度ですが、楽しいひとときを過ごしています。人とのつながりがもてるように、今後も続 けていきます。
天草ふれあいクリニック 事務長 田尻 崇)

「民医連事業所のある風景」 『民医連医療』2014年5月号.No.501より

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