民医連新聞

2002年4月1日

「いのちと平和守っていこう」の想い込め

京都・老健施設「西の京」で福祉宣言

 全日本民医連は第35回総会で「医療・福祉宣言」を決め、これを全職員で学習するとともに、共同組織や関 係各団体との対話、懇談に積極的にとりくもうと呼びかけています。また「全院所・事業所で医療・福祉宣言をつくる」ことをひきつづき強めようと訴えていま す。さっそく届いた事業所の医療・福祉宣言づくりのとりくみ報告を紹介します。

 【京都発】京都民医連・介護老人保健施設西の京(施設長・若田泰)はこのほど「福祉宣言」を決定しました(別掲)。
 「西の京」は昨年11月に「福祉宣言づくり」実行委員会を立ち上げ、民医連綱領の学習などにとりくむとともに、入所・通所・リハビリ・栄養・事務・ボラ ンティアなど各部署ごとに「宣言」づくりにとりくんできました。そして今年一月にそれらの「発表会」を開催しました。

介護老人保健施設 西の京 福祉宣言
             二〇〇二年三月

 いつまでも安心して
  心豊かに暮らせる西の京
 ひとりひとりの立場にたって
  みんなの輝きあつめよう
 家族、地域、ボランティアと手をつなぎ
  福祉の輪、安心の輪ひろげよう
 みんなの時代、みんなのこれから
  「いのち」と「平和」まもっていこう
 みんなの笑顔が集い、楽しさ
  思いやりあふれる西の京

 通所部門からは、
一、みなの笑顔が集い、楽しさ・思いやりあふれるデイケア
一、利用者と職員の気持ちが通い合う 毎日行きたいデイケア
一、地域からひとりぼっちのお年寄りをなくし 信頼されるデイケア
 という宣言が発表されました。
 また、事務部門からは、
「迅速で正確な請求業務
 安全で快適な送迎
 居心地のよい場所であるための施設環境維持をめざし
 利用者の立場に立ったものの見方、考え方ができるよう
 一丸となってがんばります」との宣言が。
 このような宣言が全部署から発表されました。
 発表会に参加した職員は「初心にかえり、学びの場になった」「利用者さん中心は当たり前だが、そこに関わる人皆を思いやることの大切さをあらためて感じた」など、「西の京」の存在意義とそこで働く職員の役割や意義を深めました。
 こうしたとりくみを経て、各部署の宣言をまとめ、今年三月、「西の京福祉宣言」ができあがりました。「宣言」は入所者の「書道の達人」に書いていただ き、所内に掲げるほか、各部署の宣言とあわせて冊子にし、見学者や地域の方がたに渡して読んでもらう計画です。(倉本るり子 「西の京」婦長)

(民医連新聞 第1272号 2002年4月1日)

リング1この記事を見た人はこんな記事も見ています。


お役立コンテンツ

▲ページTOPへ