憲法・平和

2014年12月1日

憲法なう(27) 表現の自由(2)民主主義の前提

【「表現の自由」はどのような歴史の中で成長してきたの?】
 表現の自由は、西欧でも日本でも「政府に対する批判の自由」として、歴史の中で成長しました。
 日本では明治以降、あまたの結社が設立され、活動家・政治家は演説や出版によって自らの政治理念や政策を世の中に訴えました。明治憲法下での表現の自由 は、法律によっていかようにも制約できるものだったので、政府は様々な表現規制を作ってこれらを制約しました。さらには治安警察法・治安維持法などの弾圧 立法によって、政府を批判する一切の言論を封殺したのです。
 このように、暴走する権力にとって表現の自由は真っ先に制約したい自由であり、国民にとっては民主主義の前提となる人権です。そのため、表現の自由を狭める可能性のある法律は、常に警戒しなければなりません。

明日の自由を守る若手弁護士の会

(民医連新聞 第1585号 2014年12月1日)

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