憲法・平和

2015年4月7日

新入職員のみなさんへ 民医連へようこそ! 藤末衛会長からメッセージ 

 民医連にようこそ
 患者・利用者のみなさんに寄り添い、共に考え、悩み、行動する仲間としてみなさんを歓迎します。民医連は、事業所としての使命とそこで働く仲間の生き甲斐を両立できる組織、それぞれの人間的な成長を実現できる組織でありたいと考えています。いのち、憲法、綱領という三つの視点で社会と健康について学び、日々の実践に生かしてゆきましょう。
 人はなぜ、不健康になったり、病気になるのでしょうか。病気の原因といえば、微生物を含む自然や環境、遺伝や加齢、個人の習慣などが思い浮かぶでしょうが、最近注目されているのは社会的な要因、今日の社会のあり方がもたらしているリスクです。働き方、所得や教育の格差、乳幼児期の過ごし方、コミュニティーのあり方までが、不健康や病気の発生に大きく影響している医学的証拠が次々と知られるようになりました。
 民医連は、六一年前の創立当時から疾病を生活と労働の視点でとらえ、活動するとともに、東日本大震災などにも社会的災害の要素があることをふまえた救援活動をしてきました。
 そして、人々が主体的にできる限り健康に生きてゆくこと、これを人権として国が保障してゆくことの重要性を社会に発信してきました。さらに、超高齢社会をささえる新しい保健・医療・介護モデルとして、無差別平等の地域包括ケアをそれぞれの地域で実現しようとがんばっています。
 また、今年は戦後七〇年、被爆七〇年の年です。かつて日本が世界の人々に与えた加害と日本人が受けた苦難を記憶し、非戦と非暴力の誓いを新たにする節目の年です。世界は、いまだ紛争が絶えず、テロと暴力の連鎖が続いています。戦争をしない七〇年の歴史をさらにつなぎ、核兵器を禁止させる責任を自覚的に果たしたいと思います。平和なしに医療も介護もない、あなたも民医連ピースチャレンジャーになってください。
 一人ではできない仕事も仲間が力を合わせれば実現できます。地域の医療と介護のプロフェッショナルに、社会を変える人に、ともに育ちあいましょう。

(民医連新聞 第1593号 2015年4月6日)

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