いつでも元気

2003年3月1日

肺炎球菌ワクチン

 肺炎の予防接種が注目されていますが。

 冬の病気と思われてきた「肺炎」。じつは夏でもガンや心臓病、脳卒中に続く日本人の死因の第4位で、とくに高齢者の死亡が多い病気です。
 肺炎を起こす原因は、何十種類もの細菌がありますが、なかでも、「肺炎球菌」は多くの高齢者の命を奪ってきた細菌です。
 肺炎の治療は、ペニシリンなどの抗生物質を使用してきましたが、近年、ペニシリンが効かない肺炎球菌(ペニシリン耐性肺炎球菌)が増えてきました。そこ で、最近では高齢者など重症化しやすい人に対して、肺炎球菌の予防接種が推奨されはじめています。昨年、NHKの「生活ほっとモーニング」で肺炎の予防接 種が取り上げられて以来、ワクチンの供給が間に合わないほど患者さんの要望が殺到しました。


 肺炎球菌ワクチンとは?

 肺 炎球菌ワクチン(商品名ニューモバックス)は日本では1988年に発売されました。保険適用は、2歳以上の脾臓(ひぞう)を摘出した患者だけなので、ほと んどの人は自費診療となります。その場合費用は、病院によって違いますが、7~8千円程度です。なお、最近では費用の助成をはじめた自治体もあります。
 ニューモバックスを接種しておけば、感染する機会の多い23種類の肺炎球菌に対応し、肺炎球菌による肺炎の約8割に有効です。接種をする時期はいつでも かまいません。効果がでるまでは2~3週間かかりますが、その後5年以上有効です。

 


 肺炎球菌ワクチンの副作用を教えてください。

A 接種後の副作用として、注射部位の腫れや、痛み、ときに軽い熱がみられることがありますが、日常生活に差し支えるほどのものではありません。そのほか筋肉痛、倦怠感、違和感、悪寒、頭痛、発熱などがしばしばみられます。
 現在は、1回接種をした人は2度以上の接種をすることは禁じられています。2度目の接種で、ショック症状など大きな副作用が起こることがあるとされているからです。


 そのほか肺炎を防ぐために気をつけることは?

 肺 炎をはじめとするさまざまな病気から、体を守るための日頃の心がけとして、外から帰ってきた時にはうがいをしたり、手を洗うなど励行することが大切です。 また、天気のよい日には外へ出て日光を浴び、散歩などの適度な運動をする、入浴などにより体を清潔に保つことも大事です。
 肺炎球菌ワクチンは、肺炎のすべてを予防できるわけではありませんが、重症化しやすい高齢者の方は、医師と相談して考えてみるとよいでしょう。

いつでも元気 2003.3 No.137

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