健康・病気・薬

2016年4月30日

寄り添って考える

多職種で考える交流会 東京・健友会

写真 二月一六日、江古田沼袋診療所で「やすらかな看取りのために 『旅立ち』にむけた身体的変化とケア」と題して、在宅療養を支える多職種の学習交流会を開催。ケアマネジャーやヘルパー、訪問看護師など一一事業所から一八人が参加しました。
 当診療所副所長で家庭医の伊藤洪志医師は「看取りに関する家族の質問に答えることを今回の学習目標としたい」と話し、家族から寄せられる「医療用麻薬は死期を早めるのか」「苦しさは増すのか」などの質問にどう答えたら良いのかを説明しました。
 会場からは、「希望を捨てたくないがん末期患者と家族にとって、食事や点滴が体に負担や苦痛をもたらす場合もあるとの説明は、何度されても耳に入らなかった」という経験談などが紹介されました。
 伊藤医師は「看取りに向けて家族も気持ちは揺れる。その時々に説明し、話し合うことが大切」「家族には患者本人がどうしたいと思っているかを考えてもらう」ことなどをアドバイスしました。
(塚本晴彦)

認知症の方の応援者に 宮崎医療生協

 二月九日、当医療生協まちづくり委員会主催の認知症サポーター養成講座を開催し、五七人の組合員さんが受講しました。宮崎市健康長寿支援課から講師を迎え、二〇二五年問題や宮崎市の高齢化率、高齢者の一〇人に一人が認知症であることなどを中心に話していただきました。
 「認知症は早期発見と早期治療が大切。家族が認知症の症状に気づいたら、まずは専門医に相談を。介護保険など必要な社会資源を活用して、決して家族で抱え込まないようにしてください。認知症の方との対応では、驚かせない、急がせない、自尊心を傷つけない。そして見守る余裕をもち、優しい口調で穏やかにはっきりと話すことが大切です」と説明がありました。
 最後には「認知症サポーターは認知症を正しく理解する、認知症の方の応援者です。特別なことをする必要はありません」との呼びかけもあり、参加者は熱心に聞き入っていました。
(西亜記子)

関心高いマイナンバー制度 宮城・大崎健康福祉友の会

 二月八日、第一九期保健講座がスタートしました。今期のメーンテーマは「マイナンバー制度の問題点」。関心の高さからか、この日は二七人が参加してくれました。
 古川民主商工会の結城豊事務局長を講師に、制度の問題点や「どう対応すればいいのか?」を話していただきました。マイナンバーの管理には膨大な経費がかかることや、プライバシー権の点から申請・登録をしなくても罰則はないことなど説明してくださいました。
 講演のあとは認知予防のための体操で息抜きも。参加者からは「このまちに住んで良かったと言えるまちづくりのために、学びながら友の会の役に立てれば」との感想がありました。
(菅原博志通信員)

いつでも元気 2016.5 No.295

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