医療・看護

2017年2月7日

こころの健康 (11)「つなぐ」ポイント 代々木病院EAPケアシステムズ・臨床心理士 森優貴

 3回にわたって、同僚や部下など周りの人のストレスに気づき、サポートするためのコツを紹介しています。ポイントは「(1)みる→(2)きく→(3)つなぐ※」の3つです。今回は、どのようにサポートにつないだらよいのか、「つなぐ」ポイントを詳しくお話しします。
 1つ目は、「時間をつなぐ」ことです。1度だけ話を聴いて終わりではなく、サポートを継続することが大切です。短時間で良いので、「その後どう?」「またどんな様子か聴いても良いかな?」などと伝え、次に話を聴くタイミングや相談方法について話し合うと良いでしょう。相手は、継続して話を聴いてもらえる機会が保障されるだけでも安心感を持ちます。また、無理矢理ひねり出した1時間を使って1回話を聴くよりも、15分を4回繰り返す1時間の方が、サポートされていると感じやすいものです。聴く側も無理のない範囲で時間を設定しましょう。
 2つ目は、「関係をつなぐ」ことです。解決、サポートのためのネットワークづくりです。当事者だけでなく、話を聴く側もサポートされるネットワークをつくることが大切です。メンタル不調の場合、状態に応じて必要なサポートが異なる場合があるため、聴く側も悩むことが多くあります。そのような場合に、専門家(主治医や産業医)のアドバイスを受けられるネットワークをつくっておくと安心です。専門機関につなぐ際の留意点は、あくまで当事者の意向を尊重しながらつなぐ、つながりやすいところからつなぐことです。精神科などのメンタル系医療機関をいきなり受診するのは、抵抗を感じる人も少なくないので、無理強いせず、当事者が納得したうえで受診できるようサポートしましょう。
 最後に、専門機関につないだ後の対応についてです。その後も、つないだ後の様子をよく「みて」適宜フォローしたり、「その後どう?」と様子を「きき」、必要であればさらなるサポートに「つなぎ」ましょう。このように「みる→きく→つなぐ」のサイクルをくり返し、継続的にフォローすることが望まれます。
 次回は最終回です。これまでの「まとめ」をお送りします。

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※参考:洗足ストレスコーピング・サポートオフィス

(民医連新聞 第1637号 2017年2月6日)

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