憲法・平和

2018年3月6日

安倍改憲NO! 3000万署名 「声かければ広がる!」 富山協立病院 2年目先頭に医事課がんばる

 安倍首相は憲法9条を変え、「戦争する国」を実現すべく、今年「改憲を実現する」と意欲的です。これに対し、全国で「安倍9条改憲NO! 3000万署名」にとりくんでいます。署名を集めに地域を歩いたり、職場アピールを出すなど活動する情報が富山から届きました。

 【富山発】富山協立病院の目標は五〇〇〇筆。職員ひとり当たり二〇筆です。これまで一番集めた戦争法廃止の署名は平均ひとり一〇筆程度。「これを超えよう!」と、各職場で「憲法九条を守りたい」アピールを出しています。

■まず患者さんに呼びかけて

 中でも「元気に楽しく署名を集めている!」と評判なのが医事課。職場目標は三五〇筆ですが、二月下旬には五〇〇筆を超え、林翔子医事課長は「七〇〇筆を超えたい」と意気込みます。同院の会計を訪れる患者の三分の一から集める決意です。
 まず医事課が作ったのは、患者さん向けのパネルです。いま憲法を巡って起きていることを分かりやすく説明しました。待ち時間にパネルを見てもらい、全ての患者さんに会計時に署名を訴えます。伝えたいことが多く、文字が小さくなってしまったため、「これ何け?」と聞いてくる患者さんも。
 医事課を引っ張っているのは入職二年目の小林真里亜さん。全日本民医連の平和学校に参加し、院内でも報告会を複数回行っています。「“戦争だけはダメだ”という思いがあるんです。ハルモニの話や被爆者の思いを聞いてきたから。院内や県連での憲法学習も、憲法を変えさせてはいけないと思えるようになったきっかけです」。半日で四〇筆を集め、ほかの職員が励まされた結果、医事課で一日で一〇〇筆を集めたこともありました。
 「おそるおそる声をかけ始めた職員たちですが、『先生にも言われたよ』『私も地域で集めている』と返ってきたり、署名してもらえなくても憲法の話ができたりする中で、“声をかける”大切さが分かってきました」と林さん。

■守りたい気持ち伝えよう

 二月中旬からは、病院のある地域の全戸を訪問しようと決め、組合員を中心に職員と地域を回っています。事務長の武田桂一さんは、「うまくいくことばかりではなく、断られたり、きつい言葉を受けることもあります。『世論調査では、改憲賛成は三~四割。断られることが多いのも当然。だからこそ、改憲の中身や憲法を守りたい気持ちを伝えよう。声をかけよう』と話し合っています」と言います。
(情報提供:西田充生事務次長)

(民医連新聞 第1663号 2018年3月5日)

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