声明・見解

2004年11月10日

【声明2004.11.10】ただちに、米国にファルージャ総攻撃中止を求めること、そして自衛隊をイラクからすみやかに撤退させることを強く求める

内閣総理大臣
小泉 純一郎 殿

ただちに、米国にファルージャ総攻撃中止を求めること、そして自衛隊をイラクからすみやかに撤退させることを強く求める

2004年11月10日
全日本民主医療機関連合会
会 長   肥田 泰

 イラク駐留軍を主導する米軍は、11月8日未明の地上部隊突入に続き、9日未明には海兵隊など1万5千人 の部隊を動員し、ファルージャへの総攻撃を開始した。国内外の報道によれば、ファルージャにはいまなお10万人前後の民間人がとどまっており、電気・水道 の供給もなく食料不足に陥っているなか、待避できずにいる民間人が多数犠牲となっている。8日の米軍司令官の「待避住民は5~7割」発言や、「米軍は動く ものすべてに爆撃を加えている」との現地テレビ局の報道からも、罪無き多数のファルージャ住民の犠牲を当初から折り込んだ前代未聞の蛮行であり、まさに 「米軍による無差別住民虐殺作戦」であるとの指摘は免れない。

 ところが、この米軍の残虐なファルージャ総攻撃に対し小泉首相は9日、「成功させなければいけいない。治 安の改善がイラク復興のカギ」と支持を表明した。しかも、7日時点でイラク暫定政府が、イラク北部を除く全域で「非常事態」を宣言し、かつこの間サママー ワの自衛隊自身が標的とされる攻撃を受けているにもかかわらず、「戦闘地域ではない」と1年前の答弁を機械的に繰り返しているだけである。

 私たちは、米軍による無法かつ残虐な行為と、それにただひたすらに追随し支持表明した小泉首相に、満身の怒りをこめて抗議するものである。

 また、小泉首相はただちに、米国に対しファルージャ総攻撃中止を求めること、そして米軍の残虐な作戦に自衛隊がくみせぬため、イラクに駐留する自衛隊の即時撤退を強く求めるものである。

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