介護・福祉

2018年6月5日

あずみの里裁判で無罪を 全国から支援と連帯広がる

 五月二〇日、長野県安曇野市内で、あずみの里業務上過失致死事件で無罪を勝ち取る支援集会が開催され、約四二〇人が参加しました。これは特養あずみの里でおやつの時間に利用者の様子が急変し、職員らが全力で手をつくしましたが、その後搬送先の病院で亡くなった事例で、当時隣の席にいた准看護師のみまもりが不十分だったとして、業務上過失致死で起訴された裁判です。
 最初に、木嶋日出夫弁護団長から裁判報告がありました。続いて法廷で証言した二人の介護職員が発言。自分の証言が判決に影響を与えてしまうのではないかと不安や恐怖から眠れない日があったこと、検察側の威圧的な口調に緊張が高まったことなど率直な気持ちが語られました。
 続いて医労連、地元の介護施設長、松本協立病院の看護師、全日本民医連牛渡君江副会長などから支援の発言がありました。牛渡副会長の発言の際、全国各地から駆けつけた民医連の仲間が応援幕を持って壇上にあがり、団結と連帯の雰囲気が広がりました。
 最後に当事者の准看護師が登壇して支援へのお礼と決意を語り、連帯の拍手が送られました。
 事務局から当日会場で訴えられたカンパが約二九万円集まったお礼と引き続きの署名・カンパ活動へ協力依頼があり、介護の未来がかかったこの裁判で無罪を勝ち取る決意をかためる集会となりました。

(全日本民医連常駐理事 宮澤洋子)

(民医連新聞 第1669号 2018年6月4日)

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